個人投資家は「小型株」で儲けなさい(第5章 小型株の売りと買いのタイミング)

小山 哲 (著) 1999年8月


○ 株価の動きはやはり業績の裏付けだ
 小型株でも中型株でも、株価を押し上げる第一の要因は、なんと言っても、その会社が儲かっているということです。業績が悪くても、一時的に仕手節のターゲットになって株価が暴騰することがありますが、それは業績の裏付けのない値上がりなのです。これは単なるマネーゲームに過ぎません。
(第5章 小型株の売りと買いのタイミング)

○ 好業績でさらに変化率が良ければ超有望!
 理想的な会社の経営内容は、現在から将来にかけて安定した業績の伸びが期待できるということです。なぜならば、業績の裏付けである経常利益や一株利益の増加は、そのまま株価の上昇につながるからです。
 たとえば一株利益が増えれば、相対的に同じ株価であれば、PERの値は低くなります。PERは値が低いほど割安だということを示します。つまり、その銘柄には「買い余力」があるということなのです。
(第5章 小型株の売りと買いのタイミング)

○ 過去の天井の高い銘柄の底値は買いだ
 それぞれの銘柄には株価の位置があります。ところがそのような銘柄でも、業績がしばらく低迷して人気が離散しますと、しばらくは本来の位置ではない株価で放置されてしまうときがあります。
 しかし一般的には、ある時から業績が改善の方向に向かいます。でなければ会社は存在できません。したがって「これは株価的に低すぎる」と判断した時点で、その銘柄を買い集めておくのが株で大きく儲けるコツです。過去に高い天井があったにも関わらず、今、底値付近で低迷している銘柄は注目に値します。
(第5章 小型株の売りと買いのタイミング)

○ 業績最悪期に敢えて買う勇気があるか?
 業績が悪く、どこから見ても買える材料がないような会社があります。そのような銘柄でも、不思議と株価が上がるときがあるのです。なぜならば、さんざん売り叩かれて下がるというところまで下がったが、「倒産しないだろう」という確信があれば、「売りが途絶えた」ということが材料になって買われることがあります。
 実は、個人投資家で大儲けしている人の中には、このような株に注目して割安時に積極的に買いを入れて株を貯め込んでいる人が多いのです。これが当たれば、驚くほどの利益を生み出すことができるのです。リスクが大きいだけに、儲けも大きいというわけです。
(第5章 小型株の売りと買いのタイミング)

○ ボックス圏の従来相場では下値を待て
 小型株の中には、ある範囲のボックス圏内で、株価が従来している銘柄があります。このような銘柄は、業績の良し悪しで、やがては下値に行くか、あるいは高値を追って行くかのどちらかになります。しかし少なくとも業績が好調なうちは、ボックス圏での下値を買い上値で売る、というパターンを繰り返していけば確実に利幅が取れます。
(第5章 小型株の売りと買いのタイミング)

○ 天井をつけた銘柄は次の底を待つ
 どんなに業績の良い銘柄でも、必ず上がったり下がったりします。これはひとえに、上がった株は売りたくなるし、下がった株は買いたくなるという、投資家心理を表しています。ということは、株価が際限なく奈落の底に落ちることはないし(倒産すれば別ですが)、逆に「青天井」で上がり続けることもないということになるのです。それが株価のバランスを取っているのです。この株価の習性を知っていれば、「今買わなければ買えない」などというような危険な買い方をしないですみます。天井をつけて下落し、次の底値をつけるのを待つのです。
 個人投資家の場合は、上がり始めた銘柄は放置して、むしろ下がってきている銘柄に目を向けて、「買える水準まで待とう」というような考え方が大切なのです。これは、できそうでなかなかできないことですが、これを着実に実践できる人が株式投資では儲かるのです。
(第5章 小型株の売りと買いのタイミング)

○ 下値の「待ち合い」は最高のチャンスだ
 株価の下値を狙う場合、「待ち合いに入ってきた」ということがわかれば、こんなに都合のよい状況はありません。
 これは「売り」と「買い」のバランスが綱引き状態になっているわけで、この状況が長く続けば続くほど、株価が枯れてくるのです。つまり、売りのエネルギーが出尽くしてしますのです。その結果、次の上昇局面では壮大な上げが見られるのです。その後に業績の好転などの好材料が出れば、後は上がるだけです。
 ところが個人投資は、このような株価の動きに戸惑ってしまいがちです。「買っても上がるのかどうか・・・」というような疑問が先に立ち、なかなか積極的には買えないのです。これではチャンスを逃すことになります。
(第5章 小型株の売りと買いのタイミング)









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