個人投資家は「小型株」で儲けなさい(第6章 信用取引が小型株に及ぼす影響を知っておく)

小山 哲 (著) 1999年8月


○ 「追い証」の発生は押し目買いのチャンス
 信用取引をしていない人にとっては、あまりに人気化した銘柄は買えなかったわけですが、全体の低迷による「追い証」の発生は、またとない「優良銘柄の仕込み時」となるのです。なぜならば、本来ならばどんどん買い上げられるべき銘柄が信用取引という特殊な形態になるよう一時的な売りで、優良銘柄の株価が足踏み、ないしは下落することになります。つまり割安の水準になるのです。したがって、ここは様子見ではなく、格好の「押し目買い」の好機になるのです。
 敢えて少数派になっても買うべき銘柄は買っておくぐらいの度胸、相場観がなければ、確率の良い利幅取りはできないのです。全体の悪ムードを逆活用することも、ときには必要なのです。
(第6章 信用取引が小型株に及ぼす影響を知っておく)

○ 個人投資家の信用取引には限界がある
 信用取引では、少ない資金で多くの株の売買ができるために、成功すれば儲けは大きくなります。ところが反対に相場が低迷すれば、既に述べたような「追い証」の発生という泥沼にはまり込んでしまします。そこで資金に余裕があれば、むしろ優良銘柄を安値で買えるのですが、資金が足りなければ追い証の手当に追われてどうにもならなくなるのです。
 つまり株式投資は、常に資金的な余裕を持ち、いざというときに備えられなければ資金をうまく回転できないのです。個人投資家の場合は、信用取引では自ずと限界があるということでもあります。評価損が出ると身動きができないようでは、信用取引では必ず失敗します。つまり、目一杯の資金を使って信用取引をするのは極めて危険なことです。
(第6章 信用取引が小型株に及ぼす影響を知っておく)

○ 個人投資家は信用取引では儲からない!?
 信用取引自体が、なかなか利益を取るには難しい方法です。特に個人投資家の場合は、その傾向が強いです。余裕資金がないと身動きがとれなくなるケースが多いからでしょう。
 私自身、個人投資家が信用取引で大きく儲けたという話は聞いたことがありません。
 個人投資はなるべく信用取引はしないで、現物取引を行うのが賢明でしょう。そして、小型株の売買に絞るのがよいでしょう。以前、「ゼロから30億円にした」という内容の株式投資の本が話題になりましたが、彼が言っていたのは「信用取引では損が多かった」という事実です。現物では30億円にもなった株の売買も、たまたま信用取引をすると失敗が多かったというわけなんです。
(第6章 信用取引が小型株に及ぼす影響を知っておく)









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