サラリーマンが株で一億円を稼ぐ!!(第2章 投資を愉しむ47の知恵)

えす (著) 2005年3月28日


○ 1 株式投資で成功するための3原則
 株式市場で成功するためには、
  1 よい会社を見つけて
  2 よい会社の株を他人よりも安く買い
  3 その株を買値よりも高く売る
 ということが必要です。
 そんな当たり前だよーと思うでしょ。これがなかなか難しいのです。
 普通の商売で、商品(みかんでもりんごでもよいですが)を安く仕入れて、お客さんに高く売却するのと同じことです。とっても簡単ですね。
 しかし、株式投資では90%近くの人が損をしているというデータがあるそうです。
 「安く買って、高く売る」。普通の商売であれば、当たり前のことをするだけなのに、株式投資の世界ではとっても難しいのです。なぜでしょう?
 株式投資は「自分が買った後に、他人に高く買わせるゲーム」。これが株式投資の本質なのです。
(第2章 投資を愉しむ47の知恵)

○ 2 株価は何できまる?
 一般的に、「現在の株価=現在の会社の資産+将来の業績」といわれます。
 ただし、「将来の業績見通しは誰もわからない。だから適正株価は誰にもわからない」ともいわれます。
 長期では企業価値を反映するはずです。しかし、短期的には需給で動きます。
(第2章 投資を愉しむ47の知恵)

○ 3 いくらで買う?
 私は、「適正株価は市場のみんなの意志で決まる」という考えを持っています。すなわち、ある程度長い長期間同じような株価をつけている場合、その他の条件に変化がなければ、その会社の適正株価であろうという考え方です。
 ただし、そのセクター(業種)やその銘柄が何らかの理由で人気化して割高になっているとうケースもあります。ITバブルのような状況になると、どんどん値上がりしてどこが適正水準なのかわからなくなってきます。なので、同業他社、同程度の利益規模の会社・同程度の成長度の会社、PERレベル等は必ずチェックします。
(第2章 投資を愉しむ47の知恵)

○ 4 株価を左右する3つの値動き
 株価を左右する要素にはどんなものがあるのでしょうか。
 1. 短期は需給
 短期の値動きは需給によって左右される。
 企業の実態は、今日と明日で何ら変わるものではありません。ましてや1分前とは何も変わっていないにも関わらず、株価は刻一刻と変化しているのです。
 2. 中期はトレンド
 中期の値動きはトレンドによって左右されます。
 同業他社の値動き、全体の景況感、相場観そんなものに左右されています。
 3. 長期は企業業績
 長期の値動きは会社業績によって左右される。
(第2章 投資を愉しむ47の知恵)

○ 5 将来価値はどうやって出す?
 よくある株価の割高割安を判断する一般的な指標である、PERやROEといった指標は、現在価値の割高割安を検討するのに優れていますが、将来価値は一切計算に反映されていません。
 ここで素朴な疑問が・・・。将来価値ってどうやってだすのでしょう?
 そうなんですよ。そこが難しいのです。
 将来のことは誰もわからない。だからこそ株式投資はおもしろく、予想しがいもあるのです。
 私たち個人投資家ができる事は、自分自身で企業価値が分析できそうな得意分野を中心に売買することでしょうか。普通に生活している人だったら、どこか得意分野があるでしょう。
 例えば、車が好きならこれから未来の車はどのように変化してそれに使われる技術が何か?その技術が企業価値に与えるインパクトは?
 こんなに難しくなくても、上場している外食企業の食べ歩きをして、流行って収益を伸ばしそうな会社はどこかを見つけるなんて方法もありますよね。
(第2章 投資を愉しむ47の知恵)

○ 6 安く買って高く売る!①
 安く買って高く売る方法のひとつは、「会社自身が成長する」という方法があります。
 すなわち、現時点では1000円が妥当な株価の株があるとします。数年後に会社の業績が伸びて妥当株価が2000円になれば、みんな喜んで2000円で買うのです。
 要するに企業価値が上がる会社を探すということです。
 最近では、ヤフーが超成長企業の一例ですね。上場時(1997年10月)の時価総額は35億円でしたが、現在(2004年12月)では時価総額3兆7千億円!
 上場時にヤフー株に100万円投資した人は、現在では株式分割を繰り返して株数が増えていますので、なんと資産10億円(7年間で約1000倍)です。
(第2章 投資を愉しむ47の知恵)

○ 7 安く買って高く売る!②
 現時点では何らかの理由で割安ですが、割安感が払拭される可能性が高い銘柄を探すという方法もあります。
 一昨年、中国でSARSが発生し、多くの方々が旅行を中止しました。また9・11のテロ直後、飛行機利用者が減るだろうということで航空各社の業績に影響が出ました。これに伴って航空各社の株価が大きく値下がりしました。
 しかし、冷静に考えて下さい。テロにしても、SARSにしても一時的には業績に影響があるものの永久的な影響ではありませんね。
 テロやSARSの影響が収まった時、航空各社や旅行会社の株価は大きく値上がりしました。このように、一時的な影響で株価が下がっている時は狙い目なのです。
(第2章 投資を愉しむ47の知恵)

○ 10 中長期投資のメリット
 中長期投資のよいところは、
  ●企業の成長により大きな利益が通れる可能性があること。
  ●インフレの時代であれば、インフレヘッジの手段となり、ほぼ横ばいの成長でもメリットが取れる事。
  ●長期で持っていれば一度くらいは(バブル到来等も含めて)買値を上回る可能性が高いこと。
 逆にデメリットは、
  ●企業の将来性を見抜く目が必要とされること
  ●結果が出るのに時間がかかる
(第2章 投資を愉しむ47の知恵)

○ 12 株式投資は美人投票
 かの有名な経済学者のケインズがいった有名な相場の格言で「株式投資は美人投票」っていう言葉があります。
 自分がいくら企業価値が高いと思っていても、超有名なアナリストならともかく、自分ひとりの評価による影響力なんてたかが知れていますよね。ましてや、株は自分の買値よりも高いところをいかに人に買わせるかというゲームです。
 ようするに自分の判断よりも、世の中のみんなの判断がどうなのかということを予想することが肝要なのです。
 これが「株式投資は美人投票」の意味です。
(第2章 投資を愉しむ47の知恵)

○ 13 有名な会社の株価はいつでも適正水準
 株式投資をしていると、「アナリストや機関投資家は勘違いしているんだ。自分が正しいから株価はいつか修正され上がるはず」という考えを持ってしまうケースって時々ありますね。特に財務分析を得意とする投資家がよく失敗するパターンです。(私もその一人ですが)有名な会社や大型の会社に関しては、ほとんどどんな時でも株価は適正水準だと思った方がよいでしょう。
 だって、考えてみてください。多くのプロの投資家たちが投資チャンスはないかと目を皿のようにして探しているのです。皆さんが名前を知っているような会社が割安だったら、即座に買いが入るでしょ。安いまま放置されているということは、やはり何か理由があるのです。
 ただ、無名な会社に関しては、時々割安に放置されている会社があります。
 実際に私が大きな投資収益を上げた会社は、人に話すと「何やっている会社?」と聞かれることが多いのです。
(第2章 投資を愉しむ47の知恵)

○ 14 企業の業績の伸びにはいくつかのタイプがある
 一つ目は、景気の波にそのまま左右されてしまう景気連動タイプの会社です。
 鉄鋼や証券などの業種は、非常にわかりやすいと思います。
 二つ目は、景気の波とは関係なく安定的に収益を上げるタイプの会社です。
 食品や官公需を中心としている会社が代表例になります。
 三つ目は、景気動向に関わらず企業収益を伸ばす会社です。
 新興市場などに上場している新規サービスや、これまでにないカテゴリーの会社が大半です。
 個人投資家は投資すべき会社は、三つ目の企業群です。三つ目の企業群は、まだ会社の歴史が浅い会社が多く、機関投資家の注目度も低い会社です。こういう会社を独自の視点で早めに発見し、投資する。
(第2章 投資を愉しむ47の知恵)

○ 16 産業構造の変化に目を向ける
 日本経済は既にほぼ横ばい成長です。
 消費ひとつとってもこの10年間ほとんど伸びていないですし、今後10年も全体でみるとほとんど伸びないと思います。
 しかし、産業構造はどんどん変わっているのです。そして変わっていく産業構造の中にお宝銘柄はあります。
 わかりやすい例を出してみましょう。
 戦後しばらくの間、日本の消費の中心はデパートと個人商店が中心でした。
 そして、ダイエー、イトーヨーカドなどのスーパーマーケットが出てきて、個人商店を淘汰しました。 
 若者なら若者らしい感性の投資方法というものがあるはずですし、そのほうが中長期を見通した投資ができると思います。
(第2章 投資を愉しむ47の知恵)

○ 18 会社の選び方①(ファンダメンタル分析かテクニカル分析か)
 株式投資における分析方法としては、一般的に「ファンダメンタルズ分析」と「テクニカル分析」の二つに大きく分けられます。
 ファンダメンタルズ分析:企業の業績や財務状態の分析をすることで、株価が割高か割安かの判断をするものです。主要な指標としては、「PER(株価収益率)」や「PBR(株価純資産倍率)」などがあります。一般的には中長期的な投資に向いているといわれます。
 テクニカル分析:チャートから一定のパターンを見つけたり、相場の状況、勢い、出来高等から株価が上昇なのか、下降するのかを判断する方法をテクニカル分析と呼びます。一般的には短期投資に向いているといわれます。
 株式売買において、システム売買で投資成果を上げたという話はほとんど聞きませんので、やはりテクニカル分析で勝てる世界ではないのでしょう。
 テクニカル分析も過熱感や全体巻をつかむ程度には役に立つと思うので、多少は参考にしていますが、僕の場合は株価のグラフを眺めるくらいで難しいテクニカル分析はできないのです。
 一方、株価は長期的には企業収益に収斂されると考えています。企業収益を分析し、株価の割高割安を判断するのはまさにファンダメンタル分析です。
 短期的には、色々な思惑や需給によって上下しますが、長期的に株価を上げる会社は業績を伸ばす会社です。中長期投資家は、ファンダメンタル分析を中心に売買しましょう。
(第2章 投資を愉しむ47の知恵)

○ 19 会社の選び方②(グロース銘柄かバリュー銘柄か)
 会社を選ぶ観点にはグロース銘柄とバリュー銘柄と二つの観点があります。
 グロース銘柄は、会社の成長性に注目して投資する手法です。現在は小さい会社であっても、将来会社が大きくなるだろうということを見込んで投資する手法です。この場合はPERと成長率を参考指標に会社を選ぶことになります。
 バリュー銘柄は、会社の資産価値に注目して銘柄を選ぶ方法です。現在の純資産に対して、株価が割安かどうかという観点で投資する手段です。
 この場合は、PBRや現金預金資産残高と株価を比較した指標により、会社を選ぶことになります。
(第2章 投資を愉しむ47の知恵)

○ 20 PERが基本
 私が使っている指標は、
  ①PER
  ②PBR
  ③時価総額
  ④配当利回り
  ⑤売上高経常利益率
 の5つくらいです。
 実際に、投資に必要な指標はこれくらいで十分だと思います。残りの指標は、これらの指標で説明できない時のこじつけですので、知らなくてもまったく問題ないでしょう。
(第2章 投資を愉しむ47の知恵)

○ 25 売上高経常利益率
 売上高経常利益率は、その会社が売上げに対してどのくらいの利益を上げているかを示します。売上高経常利益率=経常利益÷売上高 で計算されます。
 この指標は、会社のビジネスの付加価値の高さ、他社との差別化度合いを示しています。売上高経常利利益率が高い会社は、それだけ他社との差別化が図られているわけで、強いビジネスを営んでいると考えることができます。できれば、15%以上は欲しいところです。
 ゲームソフト開発や医薬品業界で顕著ですが、当初は巨額の研究開発費がかかり赤字だったりしますが、ひとたび販売モードになると、コストがほとんど掛からず利益率が高くなります。ただ、この時に利益率を上げるのは簡単ですが、研究開発投資を怠ると次世代で一気に業績が悪化する性質を持っています。
(第2章 投資を愉しむ47の知恵)

○ 27 配当利回りって何?
 配当利回り=1株当たり配当金÷株価で示されます。
 中小型株で配当利回りが高い銘柄の株価が上昇するケースは割合多いです。なぜなら、中小型株に投資しているのは個人投資家が多く、配当利回りに注目している個人投資家は以外にも多いからです。なので、配当利回りが高い銘柄は注目することにしています。
(第2章 投資を愉しむ47の知恵)

○ 28 信用取引の追証はチャンス
 信用取引では、信用建玉の30%の証拠金を用意する必要があります。証券会社によってルールは若干異なりますが、この証拠金率が20%を切ると追証といって、不足した分の担保を追加で差し入れるか、現在の建玉を清算しなくてはなりません。(この仕組みはしらなくても問題ないです)
 証拠金が20%を切る事態というのは、株価が上がると思っていたところ、急激に下げる局面ですので、多くの投資家は追証を避けるために不本意ながら建玉を売却するという行動に出るのです。「本当はもっと上がると思うけど、追証だからとにかく売却する。」すなわち株価が適正水準よりも安いのに売却する人が出る数少ない局面です。
 だからこそ狙っている銘柄が適正水準より安く買える大チャンスになるのです。
(第2章 投資を愉しむ47の知恵)

○ 31 身近なところに投資チャンスは隠れている③
 私が投資で大きな成果を上げた銘柄の一つにクインランドという会社があります。実は1億円達成の大きな原動力になった会社のひとつです。
 現在のメイン事業は中古車販売(ガリバーのフランチャイズ事業)ですが、これがこの会社の本質だと思うと見誤ります。この会社がすごいのは、自社の中古車販売をネット上で行ったノウハウを生かして、ネット上のマーケティングシステムをパッケージソフトウェア化して販売している点です。
 このシステムは自社のマーケティング用ですので、自社の広告宣伝費の一環で開発を進めており、これを他社展開する場合、コストなしの高利益率(80%程度)で、販売できてしまうわけです。
(第2章 投資を愉しむ47の知恵)

○ 35 経営者で企業が変わることもある
 1999年経営危機に扮していた日産自動車は、ルノーから出資を仰ぎ経営者として、カルロス・ゴーンが派遣されてきました。
 私は経営者が変わっても日産は変わらないと思っていました。
 それまでの日産は、官僚的な体質で様々な部分での隠蔽体質が目立つ、いわゆる信用できない会社だったと思います。とても、投資には値しない会社だったし、収益面で復活するとは到底思えませんでした。
 しかし、その後の日産自動車の復活はみなさんもご承知の通り、私の読みははずれました。
 このように経営者が変わることで企業が全く別の会社に変わってしまうということが時々起きるのです。
 他にも創業社長の退任後、40代の新社長が経営を立て直し、短期間で400円→2000円超えまで株価が上がったユニデンなど、経営者の交代によって企業が立ち直った事例はいくつもあります。
 経営者の交代で企業が変わることもあると覚えておきましょう。(もちろん悪化することもあります)
(第2章 投資を愉しむ47の知恵)

○ 39 財務諸表を読む力は必要か?
 財務諸表が読めないということは、カーナビを見ないで道を走るようなものです。知らない道(銘柄)を売買するときは、やっぱり不利ですね。
 よく知っている銘柄を購入する場合は、特に財務諸表なんて見なくてもよいんじゃないかと思います。ただ、その会社が、知らないところではボロボロだったりするかもしれない。それを知るためにも、財務諸表の勉強は必要というわけです。
(第2章 投資を愉しむ47の知恵)

○ 40 初心者の心得・その1・・・株はすぐには儲からない
 株式投資は、すぐに儲かりません。
 個人投資家の90%が損を出すという話を聞いたことがあります。
 実際私も、ある程度利益が出るようになったのは5年くらい経ってからです。それまでは、少し勝っては、大きく負けてを繰り返して資産を減らし続けてました。
 楽して儲けるデイトレードみたいな本とか出ていますが、楽して儲けることは絶対にないです。断言します。
 楽して儲けたいとか、株を買ったら明日には倍になるとかって思っている人は、株をやらないほうがよいと思います。(ほぼ確実に負けます)
(第2章 投資を愉しむ47の知恵)

○ 46 唯一絶対の投資法はない
 1998年は、国際優良銘柄相場でした。
 ソニー、キャノン、トヨタ自動車、富士写真フィルムといったごくごく限られた国際優良銘柄のみが値上がりしました。このときは、国際優良銘柄を持っている人だけが、相場上昇の恩恵に授かって利益を得ることができました。
 1999年、2000年は新興市場バブル→ITバブル
 これは皆さんの記憶にも新しいでしょう。第1章にも書いてありますが、まず、ゴールドレクストなどの成長性の高い銘柄が大きく値上がりしました。その後、ソフトバンク、光通信などのIT関連銘柄が爆騰し、これらの銘柄を持っている方は大きな利益を得ることができました。
 2000年~02年は、バリュー銘柄の年であったと記憶しています。配当利回りが高い銘柄や地味ながら堅実に成長している銘柄の株価が値上がりした年でした。逆に、ITバブルが崩壊し、新興市場の成長銘柄プレミアムも剥落しました。この結果、1999年ごろにIT銘柄を追いかけた人たちは大きく損を出したのではないかと思います。
 やはり、相場の本質は、良い銘柄を安いときに買って、高くなった時に売ることにあるのです。成長銘柄が良いとか、バリュー銘柄を買いなさいといった唯一絶対の投資法は存在しないと思っています。
 相場の流れを見誤らず、割安な銘柄を発掘し、高くなった時に売る。この方法は忘れずに継続していきたいと思っています。
(第2章 投資を愉しむ47の知恵)









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