サラリーマンが株で一億円を稼ぐ!!(第3章 私の投資哲学12カ条)

えす (著) 2005年3月28日


○ 私の投資手法・・・基本方針
 私は、上場企業の経理を担当する、30歳代前半の普通のサラリーマンです。
 持っているものは、「少しばかりの財務諸表の知識」「いろいろなことにチャレンジする好奇心」「若さ」くらいしかありません。
 少しばかりの財務諸表の知識を生かした得意技は、「財務諸表を読んで、会社の本質を見抜いた投資法」です。短期で上がる銘柄ではなく、中長期で割安と思える銘柄に投資して、中長期で大きなリターンを狙うという手法を実施しています。
 私が目指している方法は、ファンダメンタル分析に基づいて、割安と考える銘柄に投資して大きなリターンを狙う方針です。
 平日の昼間に仕事を持っている会社員が高いリターンを上げるには、この方法しかないと思います。
 真っ当な株式投資を目指しています。
(第3章 私の投資哲学12カ条)

○ 投資対象銘柄
 投資対象とする銘柄については、若さと将来性を感じる、つまり(自分が)信頼できる会社に投資していきます。
  *中小型株
 成長力のある企業に投資しています。3~5年後に日本の新ビジネスの一翼を担うと考える銘柄に中期スタイルで投資しています。特に産業構造の変化によって、新たに出てくる会社に対しては積極的に投資していきます。
 企業を選ぶとき、特に注視したいのは、いかに差別化されたビジネスを行っているかです。
 とんなに成長スピードが速くても、どんなに今儲かっていても、明日にでも誰かが真似できそうなビジネスを展開しているいわゆるコモディティ企業に興味はありません。
  *大型株
 割安株に投資しています。時価総額で他社と比較して(何らかの理由で売り込まれた等で)、割安な銘柄を選びます。ただし将来的に収益向上が見込まれることが前提となります。
 世の中的に必要とされている会社。今後、構造転換で恩恵を受けそうな会社。自分がサービスを受けて非常に納得した会社。こういった会社に投資していきます。
 異常な割安銘柄にも投資しますが、正直な会社のみをその対象とします。
(第3章 私の投資哲学12カ条)

○ 第一条 信用できない会社は買わない
 私は、不透明な会計処理の兆候が見られる会社は悪意ある会社であると認識し、一切投資しない方針です。
 もちろん、完全な粉飾決算ではない、ぎりぎりグレーな会計処理というものもあります。しかし、粉飾ぎりぎりの会計処理をしている会社は、実力以上に会社をよく見せようとしているわけです。
 本来会計とは、会社のあるべき姿を株主や利害関係者に報告することですが、その目的を逸脱しているわけです。女の子にモテたいために散在してしまう見栄っ張りの男みたいです。見栄っ張りの男は中身が薄っぺらい奴が多いですからね。
 また、不誠実な会社は、事故などの問題事項を隠匿したりするだけでなく、財務諸表でも粉飾決算をする傾向が見られます。これは会社の体質なのでしょう。
 少しでも不誠実だと感じる会社は、いたるところで株主に不誠実を働くものです。既存株主を無視したようなファイナンスや粉飾決算、身内に対する多額の退職金など、常識では考えられないようなことを次々に仕出かすのです。
(第3章 私の投資哲学12カ条)

○ 第三条 今流行っている銘柄は買わない
 初心者が陥りやすいミスとして、「話題になっている会社だからきっとよい会社だろう。きっと成長して株価も上がるに違いない。話題になっている会社を買って一儲けしよう」という投資行動があります。
 話題になっている銘柄の売買は値動きは大きくて面白いのですが、中長期で見るとほとんど上手くいきません。
 なぜか?
 話題になっている銘柄は値動きが良いのですが、ひとたび話題が収まると、徐々に下落していきます。本当に苦しくなってきて売却するころが底値ですが、株価は多少リバウンドすることがあっても、元の株価に戻ることはありません。こうなると、真っ先に損切りしたほうがよいことになります。
(第3章 私の投資哲学12カ条)

○ 第四条 できるだけPERが割安な銘柄を買う
 業績重視の代表的指標は、PER(株価収益率)でしょう。
 特殊要因を除いたPERで各社比較すると、収益力から見た割高・割安感が見てきます。
 標準的なPERは、「中小型の成長企業」か「安定的な大企業」で異なります。
 「中小型の成長企業」であっても、PER30倍以下で買いたいところです。逆に「安定的な大企業」であれば、PER20倍程度が標準的なので、理想的にはPER10倍以下くらいの銘柄を購入したいところです。
 業績が落ち込んでいるのが明らかに一時的である場合を除いて、どんなに成長している会社であっても、PER100倍なんて会社を買ってはいけないと思います。PER100倍であっても、市場は「将来の成長性」をいう言葉を出して高いPERの株価を正当化しようとしますが、割高な株価というのはなかなか長続きしないものです。
 よく長期保有だから、PERが少々割高でもよいという抗弁を耳にしますが、長期に成長する保証はまったくありません。
(第3章 私の投資哲学12カ条)

○ 第五条 時価総額の小さな会社を買う
 私の場合、時価総額を結構重視しています。
 同業他社やその会社の実力からみて、時価総額が相対的に見てどうなの? っていう点は、わかりやすい指標でもあります。
(第3章 私の投資哲学12カ条)

○ 第六条 成長している銘柄を買う
 株式市場は成長資金を企業に供給する場です。この判断でいえば、現状の企業規模に満たしている会社ではなく、成長を目指していく会社を購入すべきです。
 ただし、売上がいくら伸びても利益が伸びていない会社では意味がないです。経常利益が毎年成長している会社を購入します。
(第3章 私の投資哲学12カ条)

○ 第七条 他の会社と何か差別化されている会社を買う
 今の時代は、情報がどんどん発達していく時代です。こうなると昔のようにシェア2位の会社が伸びていく時代は終わったのではないかと思います。だって、何かを購入する時にネットを調べれば何がよいか、どこが安いかが瞬時にわかる時代です。
 ちょっと調べて、みんな一番よいものを買うので、シェア1位がダントツになっていくのです。
 こうなると、シェア1位の会社の株を買うか、何らかの差別化が図られている会社の株を買うしかないでしょうね。
 差別化されているかどうかわからない時もありますよね。こういう時のヒントとしては、売上高経常(営業)利益率が高い銘柄を探して下さい。同業他社と比較して利益率が高い会社は、やはり何らかの差別化が図られているのだと思います。
(第3章 私の投資哲学12カ条)

○ 第八条 世の中の変化に乗っている企業を買う
 普段何気ないところで感じるのですが、やはり世の中はどんどん変化しています。
 例えば、少し前まで株式取引は対面証券で売買していましたが、今はほとんどネット証券に移行してしまいました。で、これを裏付けるように04年9月中間期の決算では、松井証券の経常利益が、大和証券(国内リテール部門)の経常利益を上回りました。
 最近固定電話をかけますか?
 家の固定電話はほとんど鳴らないのではないかと思います。家の固定電話にかかってくるのは、マンションと金融商品の勧誘ばかり。友人同士のやりとりは携帯かメールでしょう。違いますか?
 有楽町のそごうが潰れてビックカメラになりした。そごうの時は閑散としていて客よりも店員のほうが多いくらいだったのに、ビックカメラになった今ではお客様が溢れかえっています。今のデパートは顧客のニーズがないのです。
 これらの流れが戻ることがあるでしょうか? 何か画期的な事を展開しない限り、おそらく無いでしょうね。
 中長期の株式投資家が買うべき企業は、世の中の変化に乗って取って代わる側の新しい企業です。どんなに指標が割安であっても、変化から取り残されている企業を買ってはいけないのです。
(第3章 私の投資哲学12カ条)

○ 第九条 失敗しても取り戻そうと頑張らない
 一度失敗すると、前の負けを取り戻そうとして、ついつい値動きの大きい銘柄や大きく上がっている銘柄に飛び乗ってしまいがちです。
 だいたい、こういう時に大きく負けて、再起不能になってしまいます。
 株式投資は、しょせん勝負事です。冷静な心で望めていない時は、大体負けます。
 失敗した時こそ、冷静に失敗を分析してみてください。そして、もっと確実な銘柄を探してみてください。
(第3章 私の投資哲学12カ条)

○ 第十一条 安くなったところを買う
 株価は、ある程度妥当な値段で収束しています。
 とすると、何日か見ていて同じような値段にあれば、その値段が現時点での妥当値です。
 しかし、市場全体が下げた場合など個別の会社に関係ない要因で、自分が狙っている銘柄も一緒に下げるケースがあります。こういうときは喜んで買いましょう。おそらく妥当値よりも安いですから。
 本当によい銘柄を妥当な値段で狙っていれば、すぐに元の株価にもどります。
 当たり前のことですが、安くなったところを買いましょう。失敗するときは、市場のムードに流されて高いところを買っているケースが多いのです。
 人間は意外に冷静になれないものです。特に大金が掛かっている場合ではね。
(第3章 私の投資哲学12カ条)

○ 第十二条 結果を急がない
 2003年3月までに資産を大きく減らした私がどん底状態から這い上がったきっかけ。それは、2~3年後に何かの拍子に株価が戻ったときに、2倍3倍になる銘柄を買おうと心に決めたことから始まりました。
 この時は経済状態も悪化でしたし、業績が良い銘柄も含めて株価的には全く上昇する気配もありませんでした。だからといって、短期で値動きの良い銘柄に飛びついては負ける。これを繰り返すだけでは、成功は望めないと考え、長期でじっくりと結果を出す方針に切り替えました。
 私は、自分が選んだ銘柄の株価が見直されないなら、何年でも待つ覚悟でした。ところが何年でも待つ覚悟が、結果として予想外に近道になったのです。
(第3章 私の投資哲学12カ条)









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