キャッシュフロー計算書が面白いほどわかる本(第4章 財務キャッシュフローを理解しよう)

天野 隆 (著) 2007年7月4日


○ キャッシュ不足をどう手当てしたかを表す - 23.財務キャッシュフローは営業、投資を補う
 財務キャッシュフローは、営業活動および投資活動を維持するためにどの程度の資金が調達または返済されたかを示します。資金が不足した場合に、どのように穴埋めしたか、逆に余裕がある場合、それをどのように使ったかを把握することができます。
 たとえば、キャッシュが不足した場合は借入れや社債発行による資金調達などが計上され、余裕がある場合は借金返済や配当金などが増えます。
(第4章 財務キャッシュフローを理解しよう)

○ いちばん重要なのは借入金の増減を示す項目 - 23.財務キャッシュフローは営業、投資を補う
 いちばん重要なのは、借入金による資金調達と借入金返済のための資金支出です。

 借入れをするとキャッシュフローは一時的に楽になります。
 これはキャッシュ残高の増加となって表れます。しかし、フリー・キャッシュフローの増加による残高の増加と財務キャッシュフローの増加による残高の増加では性格が一八〇度違います。
 借入金は、いずれは返済しなければならず、返済時はキャッシュが出ていきます。また同時に利息も発生します。借入金返済が増えるとキャッシュフローは悪化します。そこで自社の返済能力に応じた借入れが必要になります。
(第4章 財務キャッシュフローを理解しよう)

○ 借入金が減っているのはよい会社の証 - 24.借入金の増減は安全性を反映している
 財務キャッシュフローを見る場合に重要なのは、借入金が増えているか減っているかということです。借入金が減っていればよい会社、増えていれば悪い会社、また、借入金のない会社は超優秀ということができます。
 ですが多くの場合、借入金は増えています。
(第4章 財務キャッシュフローを理解しよう)

○ 三つの値の合計が当期キャッシュフロー - 26.キャッシュの増加はここに注目して分析
 キャッシュの増加(当期キャッシュフロー)とは、営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、財務キャッシュフローという三つのキャッシュフローの合計です。
 営業キャッシュフローに投資キャッシュフローを足したものがフリー・キャッシュフローです。そのフリー・キャッシュフローに財務キャッシュフローを足すと、当期中のキャッシュの増減がわかります。
(第4章 財務キャッシュフローを理解しよう)

○ フリー・キャッシュフローに注目すれば一目瞭然 - 27.当期キャッシュフローを比べる
 キャッシュフロー残高が同じでも、フリー・キャッシュフロー、財務キャッシュフローで見比べると、その会社の本質は大きな違いのあることがわかります。
 さらに言えば、財務キャッシュフローに頼る会社の経営は、今後ますます悪化することが予想されます。一方、フリー・キャッシュフローが好調な会社の経営は今後さらによくなっていくでしょう。
 キャッシュフローの大原則は、キャッシュフローのよい会社はさらによくなり、悪い会社はさらに悪くなるということです。たとえば、キャッシュフローがよくなると信用度がアップしてよい条件で借入れができ、経営は楽になります。悪いと信用がなくなり悪い条件でしか借入れができなくなり、さらに悪くなります。
 すなわちキッシュフローは二極化していくのです。
(第4章 財務キャッシュフローを理解しよう)









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