個人投資家のための「小型株」で賢く儲ける方法(第4章 小型株に多い仕立系株の見分け方)

小山 哲 (著) 2003年11月


○ 3.仕立筋から「株価目標」が発表される
 仕立株でお決まりなのは、ある銘柄を仕掛けるときには、その節の会員に対して必ず「株価目標」が発表される。かつての仕立株に「日東化学(いまは三菱レイヨンに吸収)」があったが、株価は100円台から1500円程度まで一気に上がった。「○○の会」の機関紙では「目標2000円」とも「目標3000円」とも発表された。
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 この株価目標は、仕立筋だけのものではない。証券会社の株価目標やレーティングも、上客の売り抜けのために使われることがある(証券会社は否定するだろうが)。あまり信じてはならない。ある面では、株の世界はだまし合いで成り立っているといったら言い過ぎか(いや、そんなことはない)。
(弟4章 小型株に多い仕立系株の見分け方)

○ 4.「○○筋が手がける」という噂が広がる
 仕立株であるかどうかは、インターネットで情報を見ていればわかる。ある銘柄が上がって来たときに、それが仕立筋の仕掛けであれば、「教え魔」ともいうべき仕立筋の会員がインターネットの掲示板などに記載をするからである。
 最初はコードナンバーを隠したり「15○○」などという謎解きの形で情報を流す。株価が下がり、「振るい落とし(仕立筋が追随買いの株を売らせるために意図的に株価を下げること)」などの局面では、すでに買っている仕立筋の会員が「いまは買いチャンス!」というような形で、自らの不安解消のために記載を行うことが多い。
(弟4章 小型株に多い仕立系株の見分け方)

○ 5.全体調整の局面で動き出すことが多い
 一般に仕立株はいつの時点でも動いているが、全体相場が上昇局面ではさまざまな材料が急騰するので、仕立株の動きは目立ちにくい。
 仕立筋が仕掛けてくるタイミングは、商いが閑散で、全体の株価が調整局面のときだ。なぜなら、これといった妙味のある銘柄がないので、仕立系の銘柄の動きが目立ち、追随の買いが集まりやすいからである。
 これといった魅力のある銘柄がないときには、一本杉のような派手な動きをする銘柄に資金が詰まりやすい。このほうが相場を形成するための労力が少なく済む。
(弟4章 小型株に多い仕立系株の見分け方)

○ 9.高値からの下落局面での宣伝が続く
 仕立株は、仕立筋の大半の会員が利幅をとって逃げるまでは宣伝の対象となる。
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 「上値あり」の宣伝が続いているうちは、仕立筋の手持ち株の売り逃げは完了していない可能性が高いが、いずれにせよ、個人投資家は高値をつかまされていることが多い。
 株の世界は当たり前だが「騙し合い」を制した者が勝者になる。これは証券会社の流す情報も含めてのことである。
(弟4章 小型株に多い仕立系株の見分け方)










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