低位株必勝ガイド(第1章 必勝法のない凡人は、株では絶対に勝てません!)

吉川 英一 (著) 2009年11月28日

  目 次
 第1章 必勝法のない凡人は、株では絶対に勝てません!
  ○ リーマンショックですべての投資家は痛手を負った
  ○ 株は体裁のいい公営ギャンブル
  ○ 飛びつき買いで、あっという間に資金は半分に
  ○ 待てない投資家は絶対に勝てない
  ○ 買う場合も待つのが基本
  ○ いったん回復した資金も信用取引で半値八掛け
  ○ 信用の失敗でBMWも売却
  ○ ボロ株投資で紙屑になった銘柄も・・・
  ○ 暴落で叩き売ったら、そこが底!
  ○ 痛い目にあった分だけ投資家は強くなれる
 第2章 ボロ負けどん底から一発逆転を目指すには低位株しかない
  ○ 低位株は敗者復活にはうってつけ
  ○ 効率を考えればボラティリティの高い仕立系低位株をねらうのが一番
  ○ なぜ低位株が個人投資家には最適なのか?
  ○ 個人が買って儲かるのは発行株数の少ない小型の低位株
  ○ 2003年4月から景気回復相場で小型の低位株はこんなにも上昇
  ○ リーマンショック後の上昇率も圧倒的に低位株が有利
  ○ ほかの「短期急騰ねらいの小型株」として推奨した銘柄はどうなのか?
  ○ リーマンショック後の暴落では、この株を買って一発逆転
 第3章 なぜいま低位株投資なのか?
  ○ ライブドアショック以後、低位株は3年間下がり続けた
  ○ 低位株効果を利用すれば資産倍増も夢じゃない
  ○ 低位株はプロが参戦しにくい分、個人投資家に妙味あり
  ○ 相場回復期にはいつも売り叩かれた小型の低位株から上昇
  ○ 値上がり率ランキング上位銘柄は、やはり資本金が小型
  ○ 低位株の一本釣り相場はしばらく続く
  ○ 低位株のかさ上げ相場は必ずやってくる
  ○ 低位株の配当・優待ねらいは意外に負けない投資法
 第4章 株で勝つために絶対守るべき13カ条
  1.絶対に飛びつき買いをしない
  2.押し目を待って株を買え!
  3.出来高の少ない日に株を買え!
  4.暴落時こそ強気で絶対に買い!
  5.株を買うのは投資資金の最大6割まで
  6.買い付けはまず1000株単位のピラミッド投資
  7.帳場を書くと、株価の動きが見えてくる
  8.グラフを書くと、株価の方向性が鮮明に見えてくる
  9.出来高が最も増えた日に株を売れ!
  10.5割上昇で半分売り、株価倍増で8割売り
  11.相場の転換点を月足5年チャートでチェックせよ!
  12.株の損切り基準は買う前に決めよ!
  13.大きく利食ったあとは休むも相場
 第5章 株価倍増銘柄を探せ!
  ○ 資本金30億円以下の小型株をチェック
  ○ 浮動株比率も忘れずチェック
  ○ 営業キャッシュフロープラス銘柄をチェック
  ○ 過去の高値銘柄をチェック
  ○ 月足チャートで毎年倍増銘柄を探せ!
  ○ 7年連続株価倍増銘柄はこの株
  ○ 6年間倍増銘柄はこの2銘柄
  ○ 5年間倍増銘柄はこの5銘柄
  ○ 4年間倍増銘柄はこの6銘柄
 第6章 2部市場は株価倍増銘柄の宝庫
  ○ 高パフォーマンスをねらうなら2部銘柄が一番
  ○ 2部市場の特徴
  ○ 東証2部の株価倍増銘柄を探せ!
  ○ 6年間株価倍増銘柄はこの2銘柄
  ○ 5年間株価倍増銘柄はこの6銘柄
  ○ 大証2部の株価倍増銘柄候補はこんな株
  ○ 自分で選び出した倍増銘柄で、資産倍増を目指そう!

 「第1章 必勝法のない凡人は、株では絶対に勝てません!」では、株で失敗する原因や著者の失敗から成功するまでのエピソードなどについて紹介されている。例えば、欲望と恐怖の2つの感情が損を作る原因であること、取引を始めて5年ぐらいたってから我慢することのありがたみを思い知り、そして勝つようになったことなどについて紹介されている。

 「第2章 ボロ負けどん底から一発逆転を目指すには低位株しかない」では、個人投資家にとっての低位株投資へのメリットなどについて紹介されている。例えば、低位株は少額資金からでも投資ができる、単価が安いので多くの株数を取得できることなどを挙げている。

 「第3章 なぜいま低位株投資なのか?」では、低位株の特徴や成功するためのポイントなどについて紹介されている。例えば、大型株などアナリストたちが注目すような株ではなく、低位株が個人投資家にとって平等に勝負できることや、日々の株価に翻弄される対策として高配当銘柄や優待銘柄に投資を行うことなどについて紹介されている。

 「第4章 株で勝つために絶対守るべき13カ条」では、株で成功するためのポイントについて紹介されている。例えば、飛びつき買いをしてはいけないことや下げている日に買うこと、暴落のときこそ強気で買うこと、市場の暴落に備えて資金を4~5割は残しておくことなどについて挙げている。

 「第5章 株価倍増銘柄を探せ!」では、低位株投資を行う上でチェックしておきたいポイントなどについて紹介されている。例えば、株価の値動きは浮動株数に左右されることや、投資を行う会社は営業キャッシュフローがプラスであることなどを挙げている。

○ 株は体勢のいい公営ギャンブル
 本来、株式投資とは、企業家が会社を設立して事業を開始するとき、必要な資金を調達する手段として発行する株に、株主として出資することをいいます。出資して株主となった投資家は、会社が利益を上げて、資産がどんどん増えて大きくなっていけば、当然、株の価値は出資したときよりも高くなって儲けが出ます。価値が上がったところで売れば、当然、株の価値は出資したときよりも高くなって儲けが出ます。価値が上がったところで売れば、出資した価値との差額がキャピタルゲインとして投資家に転がり込んできます。
 もうひとつ、株には配当という会社の儲けの一部を受取る権利もあります。これをインカムゲインといいます。配当は、企業が自社の株主に対して出資してもらっていることへの日頃の感謝の意味を込めて利益の一部を還元するもので、儲かっている会社は毎年利益の一定割合を配当という形で株主に報いています。
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 株で勝ちたかったら、常に「大衆と逆の動き」ができなければいけません。そうでなければ、絶対に勝てないのです。いいですか?「大衆と逆の動き」です。この言葉をぜひ肝に銘じてください。
(弟1章 必勝法のない凡人は、株では絶対に勝てません!)

○ 飛びつき買いで、あっという間に資金は半分に
 誰でも株をやり始めると、最初は取引すればするほど損失が膨らんでいくはずです。これは、人類共通の人間としての習性があなたに損をさせるのです。
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 損をする原因は何かというと、欲望と恐怖という人であれば誰もが持っている2つの感情です。この2つをコントロールできない限り、あなたはたぶん永遠に株で負け続けるはずです。
 株の動きを見ていると、どんな銘柄でも徐々に出来高が増えて、少しずつ株価が上昇していきます。すると、上がり始めた株価をみて、必ず買いたい投資家が増えていきます。
 買いたい投資家が増えると、ますます需給バランスが崩れて、株価は勢いよく上昇します。それをみて、欲望を押さえきれなくなった投資家がまたまた寄ってきて、株価は結果としてさらに暴騰するのです。
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 私も株をやり始めた最初の頃は、これのくり返しばかりで、毎日ぴょんぴょん日替わりで飛んでくる株ばかりを飛びつき買いしていました。結果はもちろん勝てるわけもなく、私の投資資金はあっという間に半分以下にまで減ってしまいました。株をやり始めた誰もが、最初は同じようなパターンで資金をすり減らします。ここで真剣に悩まない人は、あっという間に市場から退場させられてしまうのです。
(弟1章 必勝法のない凡人は、株では絶対に勝てません!)

○ 待てない投資家は絶対に勝てない
 私が株をやり始めた頃、手っ取り早く儲けようと思って、勢いよく上昇してくる銘柄の飛びつき買いばかりしていたのは前述のとおりですが、それでは勝てないと気づいたのは、取引を始めて5年ぐらいたってからのことです。どこで気づくかは個人差がありますが、飛びつき買いでは勝てないということを身をもって知るまでには、たいてい3年から5年ぐらいはかかると思います。
 なぜそんなに時間がかかるのかというと、パチンコと同じで、たまにはまぐれで儲かってしまいますから、ときどきいい思いをして儲かった喜びに浸ることができます。人間いやことはすぐ忘れてしまいますが、3回に1回しか勝てなくても、儲かったときの興奮と感動のほうが強いイメージで脳に焼きついてしまうのです。
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 負ければ負けるほど取り返そうと、短期で上昇しそうな危険な銘柄に手を出してしまいます。気がついたら、スピードローンやカードでキャッシングまでしていたという具合で、行き着くところまで行かないと、なかなかやり方を変えることはできないのです。
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 その後、投資顧問会社で紹介された日産系部品メーカーの市光工業で大きく取ることを覚えてから1年ぐらいは、平気で待つことができるようになりました。
 この取引で、私は初めて500円手前で買った銘柄を1年間我慢して、2倍の1000円で売り抜けることができたのです。当時50万円以下で買った株が100万円になったのですから、我慢して待つことのありがたみをいやというほど思い知らされたわけです。
(弟1章 必勝法のない凡人は、株では絶対に勝てません!)

○ 買う場合も待つのが基本
 株の底値は、神様でも言い当てることは不可能だと思いますが、少なくとも市場では年に1度や2度は予期せぬ大きな暴落があるものです。そういう時期を待って株を買えるようになれば、勝率は格段に上がります。また、月足チャートで少なくとも5年程度の株価の大きな流れを見て、山と谷をしっかり確認したのち、株価が谷底を這うような状況になったときに買い出動するのも最も安全な投資法です。
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 出来高が徐々に増えて値段が頂点に達したときに、いつも一番出来高が多いという事実をみると、とりもなおさず一番高い値段で買いたいという愚かな投資家がいかに多いかがよくわかると思います。誰が一番儲かったかといえば、そこで売り手に回った投資家です。もちろん、半年、1年前の出来高が一番少なく、株価が底を這っていたときに、こっそり買っていた投資家が一番大きく儲けたはずです。
 つまり、株で大きく儲けようと思ったら、株価が底這っている時期を待って買うのが一番大きく儲かるし、失敗も少ないということです。
(弟1章 必勝法のない凡人は、株では絶対に勝てません!)

○ いったん回復した資金も信用取引で半値八掛け
 株に投入した300万円の資金が、一時は半分以下になったこともありますが、その後、じっと待つことを覚えてから挽回して、なんとか1500万円まで順調に増やすことができました。
 やれやれと思っていた矢先のこと、証券会社の担当者から信用取引をすすめられました。もともと日証金から株を担保に資金を借りていた私は、なんの抵抗もなく信用取引に手を出したのです。
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 ナンピンと2階建てがあだとなって、信用取引を始めてわずか1カ月あまりで、鬼より怖い追証が発生してしまったのです。1回目はなんとかお金を用意したのですが、当然、自己資金の3倍近くも借金して株を買っていのたで、2回目は全株売却して返すしかありません。あっという間に自己資金は700万円以下になってしまいました。
 たぶん、よほど意志の強い方であっても、信用取引に手を染めてしまえば、間違いなく同じ道をたどるのではないでしょうか。
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 信用取引をやっている投資家は、誰もが安全かつ資金枠に余裕を持って取引しているつもりですが、ほとんどが追証を経験しているはずです。
(弟1章 必勝法のない凡人は、株では絶対に勝てません!)

○ 信用の失敗でBMWも売却
 信用取引は、実は麻薬みたいなものです。
 パチンコや競輪、競馬で自己破産する人の多くが、ギャンブルを続けるためや、負けを取り返すために、銀行やカード会社、サラ金などから借りられるだけの借金をしてしまいます。ギャンブルはアルコールや麻薬と一緒で、一度あの興奮と快感に浸ってしまうと、ほとんどの人が依存症にかかってしまいます。これが、素人がギャンブルに手を出した場合の行き着く先です。
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 Aさんの信用枠はとっくになくなり、ついには追証が発生してしまいました。すぐにカードでキャッシングして事なきを得ましたが、10月28日にはなんと日経平均はまさかの6994円まで下がってしまったのです。さすがに、このときの追証は自分でなんとかなる額ではなかったため、株は強制売却となり、払えない借金だけが残ったのです。
 このとき初めて奥さんに事実を打ち明けたそうですが、即刻、乗っていたBMWは売却することになり、さらに、今後はお小遣いはまったくなし。外食していたお昼も、毎日、お弁当を持たされて会社に行っています。
 地方に住んでいることもあって、通勤にどうしても車が必要なため、Aさんはいま5万円で買った走行距離18万キロのポンコツに乗って会社に通う毎日です。もちろん現在も、奥さんの厳重な監視下に置かれています。株でいうなら、倒産寸前の管理銘柄といったところでしょうか?
(弟1章 必勝法のない凡人は、株では絶対に勝てません!)

○ ボロ株投資で紙屑になった銘柄も・・・
 低位株投資で一番避けなければならないのは、倒産です。低位株はだてに低位に放置されているわけではありません。業績低迷、万年赤字体質、過大な有利子負債、無配、営業キャッシュフローマイナス、債務超過、第三者割当増資の連発による株券の希薄化などなど、株価の低い原因は『会社四季報』をちょっと見ただけでもいっぱいあります。でも、こんな株に限って株価が安いために、M&AやTOBの思惑も浮上しますし、仕立筋の買い集めにあったりしやすいのです。
 低位株は、資金の少ない人でも気軽に参加できるため、個人投資家の中には根強いファンがいます。
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 ほかにも私が過去に取引していた山一證券やにっかつ、運動靴を製造していた世界長、最近では真柄建設、ゼファーやニチモ、ダイア建設などが倒産しましたが、運よく紙屑になることは免れました。
 これらの会社はなぜつぶれたのでしょうか?配当を出している会社もありましたし、利益剰余金もほとんどの会社でプラスでした。現金同等物も多少は持っていました。実は、ほとんどの会社が営業キャッシュフローがマイナスになっていたのです。つまり、会社が倒産するときは、お金が回らなくなったときだということです。つぶれる会社を見分けるには、ここが一番のポイントだということです。
(弟1章 必勝法のない凡人は、株では絶対に勝てません!)

○ 暴落で叩き売ったら、そこが底!
 たいていは大量の強制売却により、株価はそこでセーリング・クライマックスを迎えますが、バブル崩壊後の下落局面やリーマンショック後の暴落では、このセーリング・クライマックスと思われるきいつい下げが何度も起きてしまいました。まさに、どこが底なのかわからない恐怖が来る日も来る日も投資家を襲います。こうなってしますと、我慢の限界を超えた気の弱い投資家から投げが続きます。でも、人が感じる恐怖の臨界点に、実はたいした差はないのです。
 まわりから「ギャーーー」という悲鳴が聞こえて、みんなが「もう限界だぁーーー」と思って投げたところが、振り返ってみいると大底になっていることが多いのです。私も最初の頃は、ここで我慢できず、売ってしまっていたのですが、たいてい次の日か翌々日には株価は大きく反転して、悔しい思いを何度も経験しました。
 人間、何度か大底を売り叩いてしますと、不思議なもので、いつの間にか暴落にも免疫ができてしまいます。暴落後のリバウンドを何度も見ているうちに、大きく下げたときには、逆に買い向かえばいいことに気づきました。最初は、恐る恐る手持ちの資金の1/5程度でこれを実践してみました。暴落時に株を思い切って買い向かうようになってから、私の勝率は格段に上がったのです。
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 相場で勝ちたかったら、あとから買う投資家ではなく、リスクを取って真っ先に買える投資家になることだと思います。大衆はいつもあとから参戦してきて、最も高いところで寄ってたかってババを引いてしまうのです。
 これはある意味、人としての習性なので仕方ないのですが、いくらいっても、これを変えることができない投資家は、永遠に負け続けてしまうのです。
(弟1章 必勝法のない凡人は、株では絶対に勝てません!)

○ 痛い目にあった分だけ投資家は強くなれる
 株式投資は、実は損失がつきものです。どんなにうまい投資家でも、損をしない人はいないのです。
 では、勝っている投資家は何が違うのでしょうか?
 それは、損失を最小限に抑える方法を身につけているのです。市場であらゆる損失や失敗を経験し、何年もかかって損切りについて職人の域に達したのだと思います。
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 私も最初の頃は、さんざん資金をすり減らして、何度ももう株をやめようと思いました。バブル崩壊後の暴落で、恐怖と眠れない夜を幾度も経験しました。普通の投資家は、ここで「やっぱり自分には株は向いていないんだ・・・」とあきらめてしまいます。実は向いていないのではなくて、まだ投資家としての経験が不足しているだけなのです。
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 上昇相場やボックス相場、下落相場を何度も経験してみて初めてその対処法を学ぶことができます。もちろん1度や2度でわかるわけもありません。株で買っている投資家は、何度も失敗を重ねて痛い思いをしたから、そこから這い上がる方法を見つけることができたのです。
(弟1章 必勝法のない凡人は、株では絶対に勝てません!)











                                                             第2章 →
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