低位株必勝ガイド(第3章 なぜいま低位株投資なのか?)

吉川 英一 (著) 2009年11月28日


○ 低位株はプロが参戦しにくい分、個人投資家に妙味あり
 株の世界は、信託銀行、保険会社、証券会社などの機関投資家や、海外のヘッジファンドなど、プロも素人も入り乱れて、日々しのぎを削っている怖い世界です。そんなところに、昨日、今日、株を始めたばかりの個人投資家が無防備で参戦しても、なかなか勝てるものではありません。すぐに力ずくでねじ伏せられてしまうのが落ちです。
 大型株は決算期になれば、帳尻を合わせるために大量の売りが出てきますし、年金基金の代行返上売りや株式持合い解消の売りもあります。ヘッジファンドの決算売りも、年に何回かはあります。
 そして、大型株や機関投資家好みの株は、証券会社やさまざまなシンクタンク、アナリストたちが業績動向をチェックし、いろいろなレポートを出したり、格付けしたりしています。これだけお金と人をかけて調査に基づいて株を売買していますので、当然、これらの情報を個人が同じレベルで利用することは困難です。われわれが知らされる頃には、もうみんな安く仕込んだあとということになりますから、いつも高いところをつかまされてしまいます。
 それよりも、業績予想やレーティングなどされていない、アナリストが誰もレポートを書いていない銘柄こそ、個人にとって平等に勝負できる銘柄だと思います。
 株の世界では、お金を持っている人がいざとなったら力ずくでも株価を動かすことができるわけです。
 ですから、情報も資金力も圧倒的な力を持っている機関投資家の買わないような銘柄で、個人投資家は勝負するのが勝率を上げるコツだと思います。これには、小型株や低位株が一番いいと思うのです。
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 個人投資家は機関投資家好みの大型優良株ではなく、プロが簡単に参戦してこない銘柄で勝負してこそ勝率もアップするはずです。
(弟3章 なぜいま低位株投資なのか?)

○ 相場回復期にはいつも売り叩かれた小型の低位株から上昇
 相場というのは、投資家が聞く耳を持たなくなって、目の色変えて買いか売りに走ったときに、どちらかに大きくオーバーシュートするものです。このとき、大衆の逆に回れば、常にボロ儲けできるわけですが、人間の本性を否定して逆の行動をとるわけですから、なかなかそううまく立ち回れるものではありません。
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 小型であるがゆえに、売り一色となったときに買い手がなかなか現れません。ですから、値下がり率も小型株はすごいことになりました。
 逆に、相場がいったん反転すると、今度は最も売り叩かれてオーバーシュートした超低位の小型株から上昇し始めます。売られ過ぎの反動と考えれば、理にかなっていると思います。
(弟3章 なぜいま低位株投資なのか?)

○ 低位株のかさ上げ相場は必ずやってくる
 バブルの頃はどんどん買い進まれて、1989年の大納会に日経平均が3万8000円を超えた際には、東証1部の最も安い株は当時の「にっかつ」でした。なんと大納会の終値は、万年赤字続きにもかかわらず、672円もつけていました。
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 市場に資金が大量に流れ込むと、必ず低位株のかさ上げ相場が始まります。2003年4月からの上昇相場も同じように100円以下の株はどんどんなくなりましたし、しまいには私が得意としている100円台の低位株もどんどん少なくなっていきました。当時、推奨していた株は、みんな安値から5倍前後まで上昇したのです。
(弟3章 なぜいま低位株投資なのか?)

○ 低位株の配当・優待ねらいは意外に負けない投資法
 株は買う時期さえ間違えなければ、中長期投資では意外と負けないものです。しかし、どうしも日々の値動きに一喜一憂してしまい、高値に飛びついて、安値で売ってしまいます。そこは長期で構えて、「安くなったら、また買い増ししてやるよ!」くらいの気持ちでやると、意外と負けないのです。
 では、売りたい気持ちのときに、一歩踏みとどまって我慢するにはどうしたらいいのでしょうか。私は待てない投資家や株の初心者、女性の方には、高配当銘柄と優待銘柄をすすめることにしています。銀行に定期預金しても1%にとうてい届かないわけですから、低位株の中から4%程度の配当がある銘柄を探せば、毎年、配当目当てに何年も売らずに持っていることができます。
 ほかにも自分の欲しい株主優待を出している銘柄であれば、何年も続けて所有することができますし、自然とその会社に愛着もわいて応援しようという気持ちになります。
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 このように、配当銘柄や優待銘柄は楽しみながら中長期保有ができますので、意外と巻けない投資法だと思います。株なんて目をギラギラさせて短期でしこたま儲けてやろうと思うから負けるのであって、最初から冷静に2~3年待つつもりで余裕資金で始めれば、どうってことないのです。
(弟3章 なぜいま低位株投資なのか?)











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