低位株必勝ガイド(第4章 株で勝つために絶対守るべき13カ条)

吉川 英一 (著) 2009年11月28日


○ 1.絶対に飛びつき買いをしない
 第1章で、私が最初に陥った飛びつき買いについてお話ししましたが、これをやっている限り株では絶対に勝てません。あえて絶対と書かせていただきましたが、自分が5年間やり続けた結果ですので、自信を持って忠告させていただきたいと思います。
 私の友人に、いくらいってもこれをやめない人がいますが、やめないというよりは、もう10年以上も続けているので、やめられないというのが本当のところだと思います。毎年負け続けるため、税理士の先生からも「株さえやらなきゃ、今頃は御殿が2つや3つ建っているのに・・・」と毎年いわれているのですが、それでも株のやり方は変えられないようです。
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 急騰しだした株に対して、あわてて高値に飛びついてくる投資家のことを「提灯」や「提灯筋」といいますが、彼らはまさに撒き餌に寄ってくる魚のようです。欲を出して高値に飛びつくものですから、いつも賢い投資家の餌食にされてしまうのです。
 ただ、これはある意味、人としての習性ですから、これをやめるには、よほど痛い思いをするか、この依存症という病気をメンタル面で克服するしかありません。最初にどれだけの本を読んで学習しようが、何十年株の取引をしようが、結局のところ、自分で自分自身の「欲望」に打ち勝つしかありません。
 誰もが負け続ける理由の一つは、この「欲望」というたった二文字の感情をコントロールできないからにほかなりません。マーケットで常に勝ち続けるには、まず自分自身に勝たないと無理だということです。
(弟4章 株で勝つために絶対守るべき13カ条)

○ 2.押し目を待って株を買え!
 株は少しでも安く買って、高く売れば儲かるわけですから、下げている日に買うと、それだけで高い日に買った人よりはリスク軽減になります。さらに、もっといえば、3日連騰した日に買った人よりは、3日続落した日に買ったほうが、さらに勝つ確率は高いと思います。くれぐれも3連騰、5連騰と、日足で陽線が続いている株を追いかけないことだと思います。
 例えば、5連騰して新値(過去の高値を超えた値段)を取ってきた株を買うということは、昨日までに買った人は全員あなたよりも安く買っているということです。そして、5日も上がったのだから、ほぼ全員の人が売りたい気持ちで株を握りしめているはず。だから、ちょっとでも下に向かう気配になれば、いっせいに成り行き売りでマウスをクリックしてくるでしょう。
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 まずは「日経平均が下げている日に、自分のねらっている銘柄も下げていたら買う!」「とりあえず、日経平均も、自分が買いたい銘柄も上げていたら、絶対に買わない!」というルールを決めるだけでも、株で負ける確率はいくらか低くなると思います。
(弟4章 株で勝つために絶対守るべき13カ条)

○ 3.出来高の少ない日に株を買え!
 株で圧倒的多数の9割の投資家がいつも負けています。つまり、株で勝ちたかったら、残りの1割につかないといけないのです。私のように逆張り(相場が下落しているときに買う手法)で大きく取っていく方法では、買い場はまったく逆になります。株価が動き始めてから乗るよりは、止まっているときに乗る方が安全に決まっています。株はいかに安全な位置で買うかということが、勝敗を大きく左右するのです。
 株価が下がってきて横ばい始め、じりじり出来高が少なくなってきます。さらに、すうっと出来高がいつもより少なくなる日があります。そんなときに、株価は安値をつけることが多く、出来高が最も少なくなった日か、その前後に、年初来安値をつけているケースがほとんどです。
(弟4章 株で勝つために絶対守るべき13カ条)

○ 4.暴落時こそ強気で絶対に買い!
 暴落でここが大底だろうと思って買ったら、また下がったという経験は何度もしていますが、パニック売りが出たら、ほぼ大底と思って間違いないと思います。暴落が起きるのは、ほとんどの投資家が不安一色になったときですので、ヤフーファイナンスの掲示板がやたらと賑やかになったり、マスコミが株安を騒ぎ始めたときと一致します。
 そして決め手は、場中に信用取引の強制売りが出て、一気に下に突っ込んで、下ヒゲ(チャートにおいてローソクから下に伸びている線)をつけて戻した日、その日が大底なのです。もちろん、それまでの下げの過程で絶好の買い場を示す罫線である三手大陰線(下落相場で大陰線が3本並んでいること)や三空叩き込み(株価が大きく下落し、前日の動きから飛び離れた状態「空」が3日続くこと)など、めったに出ることのない罫線が出現していることがほとんどです。
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 慣れてくると、なんとなくセーリングクライマックスが感覚的にわかるようになってきます。別にそれを正確に当てる必要はありませんが、その前後で買い出動できるようになると、3か月後、半年後に、大きな利益を取れるようになってきます。株は大衆といかに逆をいくかですから、全員が不安になっているときこそ強気でリスクをとってほしいと思います。
 「人の行く裏に道あり花の山」とは、まさにこのことをいっているのですが、どれだけ理屈でわかっていても、そのとおりに行動できる投資家は圧倒的に少数派だと思います。この圧倒的少数派になるためには、日々トレードをして、いろいろな相場を経験するしかないと思います。
(弟4章 株で勝つために絶対守るべき13カ条)

○ 5.株を買うのは投資資金の最大6割まで
 株が上昇しているときに、資金を4~5割残しておくことはとても我慢できることではありませんが、株式投資で成功したければ、あえてそれをしなければいかないのです。市場の暴落はいつやってくるのか、誰にもわかりません。
 ほとんどの投資家は、常に有り金すべてを株に投資して、さらに借金までして株を買っていますから、株が暴落で半値になったとしても、悲しいかな投資する余力はまったくないのが実態です。本当は暴落のときだけ株を買うぐらいの投資法が一番儲かるのですが、そんな投資方法を実行している投資家はほとんどいないと思います。
 私が暴落時に株を買うようになってから勝ち癖がついたといいましたが、ほとんどの投資家はここで買いたくても資金がないから買えません。つまり、普段から最大でも投資資金の5~6割程度しか使わないように、厳重に資金管理することが、株で勝つためにはすごく重要です。
(弟4章 株で勝つために絶対守るべき13カ条)

○ 7.場帳を書くと、株価の動きが見えてくる
 毎日、終値と出来高を書くだけで、出来高が細って株価が安値をつける日がすごくよく見えてくるんです。さらに出来高を追っていくと、またじわじわ出来高が増えてきて高値をつける過程も予想できるようになってきます。
 どんな株にも、その銘柄特有の波や周期が存在するものです。それを自らの手で追うことによって、より正確に波をとらえることができるのです。
(弟4章 株で勝つために絶対守るべき13カ条)

○ 8.グラフを書くと、株価の方向性が鮮明に見えてくる
 株によっては、3日上げて2日下げるとか、3か月周期で上昇と下降を繰り返すとか、一定の周期を持って動くケースが多いのです。このような銘柄ごとのリズムや日々の小さな波も、この実に単純な折れ線グラフで見えてくるのです。素人がローソク足のチャートを描くのはとても大変ですが、株価の方向性とうねりや波を見るだけなら、単なる折れ線グラフのほうが実ははっきりわかるのです。
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 場帳だけ書いて1億円を達成した方もいらっしゃるとのことですので、まずは最低限、場帳を毎日書いてみるべきだと思います。
(弟4章 株で勝つために絶対守るべき13カ条)

○ 9.出来高が最も増えた日に株を売れ!
 せっかく株価がお祭り騒ぎで、大噴火しているのに、一緒に楽しんでみているだけの投資家は、いつまでたっても利益を手にすることはできません。大陽線(始値から終値へ値幅が大きく上がったローソク足)が出現したということは、投資家が一種のパニック状態に陥っているわけですから、熱の冷めないうちに利食う(売って利益を得る)しかありません。こここそが思い切って売るべき場所なのに、へたくそな投資家に限って、逆に買い増ししてしまうのです。
 株価が驚くほど高い位置にあるのに、買い向かう行為は、狂気の沙汰としか思えないのですが、このとき出来高が一番大きくなるということは、買いたい投資家が一番多いということです。
(弟4章 株で勝つために絶対守るべき13カ条)

○ 12.株の損切り基準は買う前に決めよ!
 『会社四季報』や四半期決算、日々の値動きなど、あらゆるデータを駆使して絶対に上がると思って買った株が、買った途端に値下がりしてしまうことは日常よくあることです。株で資産を増やそうと志を高くして、万全の準備で臨んだからには、そう簡単に引き下がるわけにはいかないものです。そこで、株を買う場合は、最初に利食い基準と損切り基準を決めて臨むべきだと思います。
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 仮に前出のピラミッド投資法で100円から買い下がったとしても、2割安の80円以下に下がれば、即刻損切りすべきだと思います。100~200円の低位株でも2割以上も下げてしまうと、ますます損切りできなくなってしまうと思います。
 損切りの基準については、チャートを見ながら、トレンドラインを割りこんできたら切るケースや、移動平均線(終値の平均値を結んだ線)を割り込んだら損切りするパターンなど、いろんな基準があると思いますが、自分で買う前からはっきりした損切り基準を持つことが大切です。そして、その基準を曲げることなく、淡々と素早く機械的に損切りすることです。
(弟4章 株で勝つために絶対守るべき13カ条)

○ 13.大きく利食ったあとは休むも相場
 人は誰しも大きく儲けたあとは、気が大きくなってしまいます。買う時は、いままでかなり慎重だったにもかかわらず、儲かったときは、その日のうちに別の銘柄をいきなり万株単位で買ってしまったりするものです。
 ギャンブルで勝っている人は、たいがいこのパターンで負けてしまいます。人間思わぬお金を手にすると、間違いなくリスク許容度が増大します。そして、最初は大きく勝っていたのに、気がついたら、いつの間にか負けていた、というのがお決まりのパターンなのです。
 株式投資においても、必ず人間同じ間違いをやらかしますので、大きく儲けたあとは、必ずしばらく休むようにしましょう。
(弟4章 株で勝つために絶対守るべき13カ条)











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