個人投資家は500円以下の割安・成長株で儲けよう!(プロローグ 低位銘柄の中に大化けする「割安・成長株」がある!)

犬丸 正寛 (著), 喜多 弘樹 (著), 内藤 俊雄 (著) 2006年4月

  目 次
 プロローグ 低位銘柄の中に大化けする「割安・成長株」がある!
  1.「低位」で「割安」で「成長する」株とは?
  2.「割安+低位」だからこんなに儲かる
  3.「500円以下」の銘柄は上昇シグナルがつかみやすい
  4.大化けを演じた「商船三井」と「三菱製鋼」のシグナル
 PART1 「割安・成長株」を狙う前に投資の基本を押さえておこう
  1. 株を持つとどんなメリットがあるのか
  2.株価はどうして変動するのか
  3.株は今やネットで買う時代
  4.値上がり益の正しい狙い方
  5.投資情報はどう集めたらいいか
  6.チャートの基本を押さえておく
  7.ローソク足の基本をおさえておく
  8.移動平均線で売買のタイミングを読む
  9.売り時・買い時がつかめるグランビルの法則
  10.移動平均線カイ離で売買のタイミングをつかむ
  11.単純だが意外と当たるサイコロ方式
  12.新興市場は割安低位株の宝庫
 PART2 「割安・成長株」で確実に稼ぐポイント!
  1.もう一度「割安・低位」の意味を押さえておこう
  2.バリュー投資と似ていて微妙に違う
  3.上昇トレンドに乗るスパンをどう読むか
  4.時価総額で相場全体の動向をつかむ
  5.株価は低いとも日本の将来に大切な企業かどうか
  6.景気から「割安・低位」の株の動きをつかむ
  7.円高・円安は「割安・低位」の株にどう影響するのか
  8.金利は「割安・低位」の株にどう影響するのか
  9.外国人投資家とネットトレーダーの市場への影響は
  10.「割安・低位」の成長性をチャートでつかむ
  11.企業の業績変化から上昇する割安株をつかむ
  12.信用取引と仕手の手口を知っておこう
 PART3 「割安・成長株」の上昇シグナルをつかむポイント
  1.政府の経済政策と株価は連動するか
  2.TOBは投資家妙味はあるか
  3.TOB候補の企業には5つの前兆がある
  4.欧米で重視されるROE指標
  5.PER投資で成功するポイント
  6.円高・円安で動く株
  7.出来高は相場上昇の“エンジン”といえる
 PART4 四半期決算から割安・成長銘柄を選ぶ
  1.なぜ四半期決算で株価を読むのか
  2.投資のための決算数字はここを押さえる
  3.設備投資の復活と株価の関連
  4.中国株・インド株は有望な投資か
  5.減損会計は株価にどう影響するか
  6.失敗しない売りのテクニック10%転換法とは?
  7.「割安低位株」が下落したらどうする?

 「プロローグ 低位銘柄の中に大化けする「割安・成長株」がある!)」では、低位株の特徴や投資への醍醐味などについて紹介されている。例えば、低位株は倉庫、運輸業界などの地味な企業が多いためにその印象が強く、割安に放置されていることが多いなどの特徴を挙げている。しかし、株価の安い低位株だからこそ何倍にも上昇する事例も挙げている。

  「PART1 「割安・成長株」を狙う前に投資の基本を押さえておこう」では、投資の基本的なことについて紹介されている。例えば、株価は利益に連動することやGDPが3%以上増えるとほとんどの企業の売上が伸びること、投資のための情報の入手方法などについて挙げている。

 「PART2 「割安・成長株」で確実に稼ぐポイント!」では、投資の基本的なことについて紹介されている。例えば、バリュー投資の判断基準や相場のトレンド、金利と株価の関係や業績の内部的な要因と外部的な要因、信用取引や仕立の手口などについて紹介されている。

 「PART3 「割安・成長株」の上昇シグナルをつかむポイント」では、儲けるために知っておきたい知識などについて紹介されている。例えば、材料株やTOB対象企業が投資家の注目を集めることや円高・円安で儲かる業種、時価総額の大きな企業と小さな企業とでは株価を動かすために、出来高に大きな違いがあることなどについて紹介している。

 「PART4 四半期決算から割安・成長銘柄を選ぶ」では、投資の基本的なことについて紹介されている。例えば、年1回の決算が年4回へと改善された背景や減損会計についての説明、持ち株が下がった場合の対処法や10%転換法などについて紹介している。

○ 企業力のわりには市場の評価が低い – 1.「低位」で「割安」で「成長する」株とは?
 割安のまま500円以下の低位に放置されている株があります。なぜか人気がなく、株価が上がらない。つまり、企業の実力のわりには市場の評価が低すぎる銘柄がまだまだ残されています。これはどうしてでしょうか?
 いろいろな理由がありますが、次のように考えられます。
  ① 業態が地味であったり地方に本社がありアナリストや投資家の目が届きにくい。
  ② 将来の利益が伸びそうに思われない。
  ③ 企業サイドのIR(インベスターズ・リレーション)活動が活発ではない。
 派手な業態の企業は、どうしても投資家の目を引きやすく、またアナリストも積極的にフォローします。IT(情報技術)業界、通信業界、エレクトロニクス業界などの時代の花形とされる産業はたしかに成長力もあり、株価も人気化するケースが多いようです。
 これに対して、建設、電鉄、倉庫、運輸業界などの地味な業態の企業はどうしても人気がつきにくく、株価も割安のまま放置されているケースが大半です。
 そんなわけで、業態が地味という理由だけで、将来の利益も伸びそうにいないという錯覚にアナリストも投資家も陥りやすいのです。もっとも、企業サイドのIR活動が不足しているという側面も無視できませんが、そこにこそ宝の山が隠されていると考えるべきでしょう。
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 PER(株価収益率)が割安で、ROE(株主資本利益率)も高かったのに、「将来性がないだろう」という固定概念だけで上がらなかった株価。企業の実態と市場の低評価というまちがったギャップこそ、低位の大化け株を見つけ出す基本なのです。
(プロローグ 低位銘柄の中に大化けする「割安・成長株」がある!)

○ 「成長株=投資効率」がよいことを意味する – 2.「割安+低位」だからこんなに儲かる
 トヨタのようにたくさんの利益を上げ業績を伸ばし続けている企業や、ITという時代の花形産業でつねに注目を集めているソフトバンクのような企業に魅力を感じるのはごく当たり前のことでしょう。
 しかし、こうした企業の株式にはなかなか一般のサラリーマンや主婦などは手が届きません。それはそれで仕方ないことですし、必ずしも「高嶺の花」的な株式に投資して儲かるという保証などどこにもありません。
(プロローグ 低位銘柄の中に大化けする「割安・成長株」がある!)

○ 景気、業績、事業内容の変化、出来高をこまめにチェック – 3.「500円以下」の銘柄は上昇シグナルがつかみやすい
 500円以下の株には、化学や繊維、非鉄金属などの素材産業、それに建設、機械、運輸、倉庫などといった地味な産業が多く含まれています。こうした企業群の株価は、一般的には景気循環の波と連動して動くという習性があります。
 たとえば、世間一般の景気がよくなり、物や人の動きが活発になってきますと、企業の業績もそれに呼応するようによくなり、株価も敏感に反応し始めます。上昇シグナルの第1は、この「景気動向の変化」を素早く読み取ることにあります。
 それと同時に、個別企業の業績チェックも小まめに記録しておくことをお薦めします。特に『日本経済新聞』の経済面と企業の業績ニュースは直接株価に影響することが多いので、日頃からよく目を通すことが大切です。なぜならば、株価は企業の業績の変化に最も敏感に反応するからです。
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 上昇シグナルの第3番目は、企業の事業内容に何らかの変化が現れ始める、あるいは変化が予想されることをいち早く発見することです。
(プロローグ 低位銘柄の中に大化けする「割安・成長株」がある!)

○ 企業の業績を期待して動くのが株価 – 3.「500円以下」の銘柄は上昇シグナルがつかみやすい
 たとえば、これまで地味な業態であったA社が新しい事業分野に進出するとか、あるいは新技術を作り出したとかといったニュースは「買い」材料となります。これをマーケットでは「理想買い」と呼んでいます。
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 上昇シグナルの第4番目は、人気、つまり「出来高」が急激に増加することです。「出来高」とは、売買された株数のことで、『日本経済新聞』の株価欄には、その日の終値の後に記載されています。
(プロローグ 低位銘柄の中に大化けする「割安・成長株」がある!)

○ 何かが変われば「原石」も「宝石」になる典型例 – 4.大化けを演じた「商船三井」と「三菱製鋼」のシグナル
 「三菱製鋼」の株価は、2003年1月にはなんと59円の安値まで売り込まれ、高値も193円と低迷を続けていました。04年に入っても、安値126円と高値193円との間の往来相場を繰り返していました。
 しかし、05年に入って株価が急激に動き始めたのです。5月に200円台に乗せ、長期のボックス圏から抜け出すと、7月には300円台、8月には400円台と次々に大台をクリヤーし、ついに12月には900円台にまでほぼ一本調子の上昇を続けたのです。
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 「商船三井」の株価が上昇を開始したのは03年に入ってからのことです。それまでは、200円台から300円の間でのボックス圏での動きに終始していました。03年10月に500円台の大台に乗せ、04年には600円台を突破、そして05年に入るとついに1000円の大台を突破してしまいました。
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 このような劇的な環境変化は、500円以下の低位にあえいでいた株価を大きく化けさせるものです。いや、500円以下であったからこそ大きく上昇したと言ってもいいでしょう。
(プロローグ 低位銘柄の中に大化けする「割安・成長株」がある!)












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