個人投資家は500円以下の割安・成長株で儲けよう!(PART1 「割安・成長株」を狙う前に投資の基本を押さえておこう)

犬丸 正寛 (著), 喜多 弘樹 (著), 内藤 俊雄 (著) 2006年4月


○ 基本的には需給関係だが機関投資家の影響も – 2.株価はどうして変動するのか
 株価が変動する基本原則は、当該企業の収益、つまり、株式を発行している企業がどれだけ利益を上げたかによって左右されます。これは、株主が受けられる配当金にも連動してきます。
 たとえば、利益が増えれば配当金が増えることが期待されますから、多くの人がその企業の株を買おうとします。買い手が多くなれば、このあたりなら売ってもいいという人が、買いたいという人と同じくらい出るところまで値上がりします。こうした売り手と買い手の関係を需給関係といいます。
 つまり、買いたい人が多ければ株は上がり、売りたい人が多ければ値下がりします。直接的には株価が動く理由はこうした需給関係にあるということができます。その需給関係を左右するのが、先に説明した企業の収益なのです。
(PARA1 「割安・成長株」を狙う前に投資の基本を押さえておこう)

○ 株価の動きは景気、企業動向などをチェック – 2.株価はどうして変動するのか
 企業の利益を左右する要因は売上が増えるかどうかです。経費削減で利益を増やすこともできますが、経費削減には限界があります。いつまでもリストラはできることではありません。やはり、基本は「売上げが増えて利益が増える」ことです。
 こうしたことから、企業を見る時のチェックポイントは、売上げ分析にあるといっても過言ではありません。売上げが増加する会社の株は上がると定義してもいいでしょう。
 では、売上げが多くの企業で増えるケースと個々の企業だけ増えるケースに分けて考えてみましょう。
 多くの企業で増えるケースは景気がよくなる場合です。とくにGDP(国内総生産=日本株式会社の売上高)が3%以上増えるようになると、ほとんどの企業の売上げは増えます。それだけに、政府の景気に対する姿勢、具体的には金利政策、為替政策などは株価の変動に大きな影響を与えるのです。
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 一方、個々の企業だけ売上げが増加する最大の理由は、新製品開発です。これが株価を一番変動させます。
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○ 「利益率型企業」か「回転率型企業」かを見分ける– 4.値上がり益の正しい狙い方
 企業を大別すると技術力をバックに採算効率のいいものを手がけている「利益率型企業」と、量でカバーしている「回転率型企業」に分類できます。
 株式投資で値上がり益を得る基本は、この2つのうちどちらのタイプに属し、同業他社と比べどういった強さを持っているかを見極めることです。
 企業の強さを計る指標に、売上高営業利益率があります。営業利益は、売上高から原材料や工場労賃などの原価と販売などのための経費を差し引いたあとの利益で、これを売上高で割算したものが営業利益率です。
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 値上がり益を狙うには営業利益率を押さえることが大切です。
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○ キャピタルゲインを得るポイント – 4.値上がり益の正しい狙い方
 キャピタルゲイン狙いには重要な3つの視点があります。①景気上昇の流れに沿うもの ②比較感によるもの ③成長の見込めるもの、です。
 この中で、一番キャピタルゲインを大きく期待できるのが「成長」。つまり、売上げの伸長が見込める企業です。
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 投資しようとしている銘柄が①②③のどれに当てはまるかをよく分析し、売場を見誤らないことが、正しい値上がり益の狙い方です。
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○ 情報は身の回りにたくさんある – 5.投資情報はどう集めたらいいか
 インターネットは手軽に情報を収集するには最良の手段です。ヤフーなどのファイナンスサイトでも良いですし、グーグルなどの検索ページを活用する方法もあります。東洋経済オンラインなどの専門誌系のサイトや、ドリームバイザーのような情報提供専門サイト、証券取引所や証券会社など、さまざまなサイトで最新情報を手に入れることができます。
 また、せっかく集めた情報を分析、判断する知識も必要になってきます。そのためには、景気や金融・経済の流れをつかんでおくことが大切です。しかし、難しいことではありません。新聞を毎日読んでいれば知識は備わってきます。
 中でも、金融・経済の動向を知るには日本経済新聞が便利です。たとえば、日経に「○○会社が経営不安」「○○会社が新製品発表」といった記事が掲載されると、その銘柄の株は動きが活発になります。株式市場との関係でみると、日経新聞の記事は株価に影響を与えることが多いのです。
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○ 証券専門紙の読み方 – 5.投資情報はどう集めたらいいか
 証券専門紙の代表的なものには証券日刊新聞、株式新聞、日本証券新聞、株式市場新聞、証券新報などがあります。
 昭和30年代頃までは証券会社の調査部が充実していなかったため、専門紙の役割は非常に大きく、証券界の発展と共に各紙とも部数を伸ばしました。しかし、最近では、アナリストの登場によって専門紙の存在価値も変わりつつあります。各紙とも、株価の値動きを中心とした「マーケット情報」と、IR(企業の証券広報)の流れに沿った「企業情報」、そして株式にまつわるニュース、話題などの「投資情報」の3分野に力を入れた紙面づくりをしています。
 一般紙と証券専門紙の違いは、証券専門紙のほうが相場・銘柄情報が充実している点です。
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○ どのチャートを使えばいいのか – 6.チャートの基本を押さえておく
 では、どのチャートを活用すればいいのかといいますと、個人投資家の場合、まず、企業の業績動向を強く反映する月足チャートから入るのがいいでしょう。業績と月足の連動性は非常に強いのでじっくり型投資の人に最適です。
 月足で株価位置をチェックしたうえで週足を使うようにします。信用取引(資金等を借りて売買する)の決済期日は多くの場合、6カ月ですから、決算期日の到来した銘柄は業績に関係なく処分売りで株価を下げることが多く、思わぬ拾いものがあります。
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○ いつが「買い」で、いつが「売り」か – 8.移動平均線で売買のタイミングを読む
 株の売買でよくいわれることが2つあります。1つは、「株は安く買って高く売れ」、もう1つは「株は買うのは簡単だが、売るのが難しい」ということです。口にすることは簡単ですが、いざ実践となると非常に難しいことなのです。それだけに、この2つのことが実践できれば、誰でも金持ちになることが可能となります。
 この2つを実践する、つまり、株を売買するタイミングを測るのに適しているのが「移動平均線」です。移動平均線とは、ある一定期間の株価の平均値を連続してチャート化することで、株価のトレンド(上昇傾向、下降傾向)をつかもうというものです。平均値をとることで、株価の一時的なブレに迷わされることなく、株価の趨勢、傾向を把握できるのが移動平均線の特徴です。
 要するに、株価が移動平均線から大きく離れたところまで上げたり下げたりすると、相場が転換すると判断することができるわけです。平均をとる期間は、13週、26週などがあります。
  【ゴールデンクロス】
 ゴールデンクロスとは、13週移動平均線が26週移動平均線を上抜いた点を指します。このシグナルは反騰を意味し、買いシグナルの指標となります。
  【デッドクロス】
 デッドクロスは短期移動平均線が長期移動平均線を下に抜けた点を指します。これは、売りシグナルの指標を意味しています。
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○ カイ離率は株価の行き過ぎを確認するための指標 – 10.移動平均線カイ離で売買のタイミングをつかむ
 株式投資をしているときよく犯す過ちに、株価の異常値の見逃しが原因で、損をしたりすることがあります。異常値の見落としは致命傷になる場合がありますから注意することです。そこで、異常値を見つけるのに有力な方法を説明しましょう。
 異常値を見つけるのに有力な方法が「移動平均線カイ離」です。カイ離とは、移動平均線から株価がどのくらい離れているかをしめしたものです。それをパーセントで算出したものをカイ離率といい、株価から移動平均値を引き、それを移動平均値で割って出た数字を100倍します。
 一般的に、株価が移動平均線よりカイ離しすぎる(離れすぎる)と相場の転換点とみることができます。どのくらい離れれば行き過ぎ(異常値)なのかは、過去の株価の動きから判断します。
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