個人投資家は500円以下の割安・成長株で儲けよう!(PART3 「割安・成長株」の上昇シグナルをつかむポイント)

犬丸 正寛 (著), 喜多 弘樹 (著), 内藤 俊雄 (著) 2006年4月


○ 1.政府の経済政策と株価は連動するか
 株式市場では「政策に売りなし」と言われます。かつては、「IT化社会の実現」、「老人介護の充実」といった政策がとられ、それらの関連企業は大きく成長し投資家の注目を集めました。
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 ライブドアとフジテレビ、楽天とTBSなどの買収劇はマスコミをにぎわせたためにM&Aは悪いことのような印象を受けますが、規則を破らなければ堂々とした投資手法です。TOBの対象企業は伝統のある企業が多いのですが、PBR(1株資産)1.0を割るような経営をして株価を安く放置しているのは経営者の怠慢でしょう。
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○ 2.TOBは投資家妙味はあるか
 日本精工はそれまでに天辻鋼球の発行済み株式の26.6%(連結子会社を含む34.0%)を保有していました。100%子会社をしようと考えた背景には、天辻鋼球の持つ世界最大級の生産設備とベアリングの生産技術の高さでした。日本の自動車産業の業績好転と世界進出。アジア企業の参入に対して先手を打っておく必要性を痛感していたことが背景にありました。
 「日本精工」のTOBに対して同日「天辻鋼球」の取締役会はこのTOBを了承しましたので、TOB発表後に株を買った投資家のメリットはほとんどありませんでした。
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○ 3.TOB候補の企業には5つの前兆がある
 友好的TOBにしろ、敵対的TOBにしろ、TOB価格が発表される前にわかれば、投資家としておいしいのですが、それは不可能です。そこでTOBの候補となりそうな企業を探す方法が次の5つです。
  ① PBR(株価純資産倍率)が低い企業
  ② 利益剰余金が負債より大きい企業
  ③ 大株主がいない
  ④ 時価総額が手頃な額
  ⑤ 投資ファンドが大株主
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○ 5.PER投資で成功するポイント
 PER(株価収益率)は1株当たりの利益に対して、株価が何倍まで買われていいるかを示す指標です。言い換えますと、ある株に100万円投資して、その金額と同額の利益を何年で回収できるかを読む指標なのです。例えば、定期預金の利回りが3%の場合、100万円の定期預金をして元本+利子の合計が200万円になるためには約24年かかります。これを株式に置き換えると、利益が横ばいを続けている企業の株をPER24倍に買うのと同じことです。
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○ 6.円高・円安で動く株
 「円安・円高」も株価変動要因として働きます。相場解説に「円安でハイテク株、輸出関連株は値上がりしました」というのがそれにあたります。
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 一方、円安がマイナス要因となる企業群は、石油精製、電力、ガスなどの原材料を輸入に頼っている企業です。
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○ 7.出来高は相場上昇の“エンジン”といえる
 出来高の増減という指数は株式相場全体を見るにも有効ですし、個別銘柄の騰落を読むにも使うことができます。株式相場の上昇と出来高はちょうど「坂道」(相場)と、登って行く自動車の「エンジン=馬力」(出来高)に例えることが出来ます。
 相場が平坦な道や下り坂(相場が横ばいや下落)のときは、40馬力の軽自動車で十分でしょう。しかし、登り坂となった場合、馬力が小さい車はエンストする可能性があります。ところが、280馬力の車であれば相当急な坂道でも上ることが出来ます。
 最初は一日当たりの出来高が10億株でも相場は上がっていきますが、上がれば上がるほど「時価総額」が増えてきます。時価総額が500兆円を超えてくると、さらに、大きな馬力、いいかえれば、20億株以上の出来高がないと、相場は上がりません。
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 個別銘柄においては、企業によって成長のテーマは異なります。また、トヨタやNTTのように時価総額の巨大な企業と新興企業のように小さな企業とでは出来高にも当然違いが出てきますので、過去の出来高急増局面と株価動向を参考にして自らの指標を作る必要があるでしょう。
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