株式投資で損をしない会社を見抜く方法(第3章 モノから危ない会社を見抜く方法)

高橋 要 (著) 2009年2月


1.商品は陳腐化していないか? - 第1節 商品から示されるサイン
 ※ モノが売れないと会社が危なくなる
 倒産というと現金が支払えないというカネの問題となって最終的に顕れますが、多くの場合、その裏には、モノが売れなくて儲かっていないという背景があるものです。

 ※ 情報源
 有報の「生産、受注及び販売の状況」や事業計画書でわかる部分もありますが、消費者として、その会社の商品・サービスが時代にあっているものかを確認するのがよいでしょう。
(第3章 モノから危ない会社を見抜く方法)

3.過剰在庫になっていないか? - 第1節 商品から示されるサイン
 ※ 在庫管理は会社の重要な戦術
 在庫が多いと、保管費、人件費、金利などがかかりますし、時間の経過で使えなくなる原材料や半製品もあります。それらを買ったり作ったりするには費用がかかっていますから、売上代金から差し引くと儲けが少なくなります。

 ※ 販売不振による在庫増大に注意
 販売不振になり始めると、売れ残りが溜まり、原材料も余ってきて在庫が増えます。また、品質不良による返品や契約のキャンセルなどでも在庫が増えます。原材料も使えず、製造中の商品も動かなくなります。
 在庫費用がかかるのと、自由にできない資金が滞留する(在庫はいずれ現金になるが、すぐにはならない)のとで経営が圧迫されます。
 一時的に在庫余剰になることはどんな会社でもありますが、在庫が急に増えたあと減らないでいたら、販売不振や費用負担から会社が危なくなっていないかを疑いましょう。

 ※ 情報源
 有報の「主な資産及び負債の内容」に棚卸資産の内訳が載っています。
(第3章 モノから危ない会社を見抜く方法)

4.設備投資は過大でないか? - 第1節 商品から示されるサイン
 ※ 分不相応な設備投資が問題
 会社は、好調な業績を受けて、生産と販売を一気に拡大したいとき、あるいは、新規商品を手がけるときなどに、大きな設備投資を行います。しかし、販売計画が不正確で予想よりも販売が落ち込むと、せっかくの設備が遊んでしまいます。すると収益がないのに費用が生じて、会社全体の収益を圧迫します。

 ※ 情報源
 有報の「設備の状況」の載っている現有設備と設備投資計画をチェックしましょう。
(第3章 モノから危ない会社を見抜く方法)

6.偶発的事故や訴訟はないか? - 第1節 商品から示されるサイン
 ※ 業界不祥事や訴訟は影響が長引く恐れあり
 電機・ガス製品の製造エラーや食品の衛生問題で死者や病人を出してしまった結果、会社が危機に陥った例があります。
 トップ企業の不祥事、あるいは業界ぐるみの不祥事の余波を受けて、会社が潰れる例もあります。牛肉偽装など業界での不正が多発することで消費者が離れていってしまうケースなどです。狂牛病や鳥インフルエンザで牛肉や鶏肉の需要が長期間落ち込んだり。含有有害物質が基準値を超えたため商品回収を行ったりするケースもあります。

 ※ 情報源
 有報の「財務諸表等(その他)」や損益計算書の営業外費用で訴訟費用をチェックしたり、ニュースなどで業界動向をチェックしましょう。
(第3章 モノから危ない会社を見抜く方法)

1.オフィスや工場は過大でないか? - 第2節 不動産から示されるサイン
 ※ 身分不相応なオフィスや工場を建てたら危険
 会社の売上や利益に見合わない自社ビルや新工場を建てたら要注意です。
 相場の格言にも、「豪華な本社ビルを建てたら売り」というものがあります。自社ビルを建てること、豪華なこと自体が悪いのではなく、設備投資が会社の体力を超えたものでないかどうかによって危険度を判断します。
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 これまでの倒産企業の例を見ると、売上の伸びがピークを越え、落ち込み始めてから自社ビルや複数の工場を同時建設したりするケースがままあります。

 ※ 情報源
 有報の「設備の状況」に載っている現有設備と設備投資計画をチェックしましょう。
(第3章 モノから危ない会社を見抜く方法)

2.主要な不動産を売却してないか? - 第2節 不動産から示されるサイン
 ※ 不動産売却の裏には何かある
 会社は、借入金が膨らんで返済が苦しくなってくると、保有不動産や有価証券を売却することで資金を捻出する場合があります。
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 自社ビルや工場など主要不動産や立ててまだ新しい建物を売却している場合は、かなり資金繰りが苦しくなっている可能性を疑う必要があります。

 ※ 情報源
 有報の「有形固定資産等明細表」で土地や建物の増減を見ることができます。

 ※ 不動産登記簿に問題はないか?
 不動産登記簿を見ることで、会社が危なくなっているサインがわかることがあります。不動産登記簿には、不動産の概要と権利関係が書いてあります。
(第3章 モノから危ない会社を見抜く方法)











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