はじめてでも儲ける低位株投資戦略(第3章 株価チャートで売買タイミングを判断する)

藤本 壱 (著) 2008年12月10日


○ 儲けの基本は「安く買って高く売ること」 - 株価チャートをマスターする
 株で儲けるためには、どうすればよいでしょか? 一言で言うならば、「安く買って高く売る」ということに尽きます。株に限らず、物を売買して儲けるにはそれが最大の原則です。
 ただ、株の売買だと、なかなかうまくいかないのではないでしょうか。例えば、株価が下がっている時には悪いニュースが多く、株を買う気にはなかなかならないので、「安く買う」のは難しいものです。一方、株価が上がってくると良いニュースが増え、もっと上がりそうな雰囲気になってきますので、買いたくなるものです。
 しかし、それでは儲けることはできません。逆に、高いときに株を買ってしまい、安くなってからあわてて売るということになって、損失が膨らむことになりやすいものです。冷静な目で株価の動きを分析して、今の株価が安いかどうかを判断し、安いときに買えるようになることが必要です。
(第3章 株価チャートで売買タイミングを判断する)

○ 低位株投資にはマニアックなチャート分析は必要ない - 株価チャートをマスターする
  ■ 低位株投資にはマニアックなチャート分析は必要ない
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 低位株投資のためのチャート分析なら、あまり難しいことを理解することは必要ありません。低位株は、基本的にデイトレードのような頻繁な売買は向いておらず、中期的な波に沿ってじっくり売買するのに向いています。それなら、毎日血眼になってチャートばかり見ている必要はなく、チャート分析の基本を押さえておいて、大まかな傾向を読むことができれば十分です。
(第3章 株価チャートで売買タイミングを判断する)

○ 出来高の大小は売買の厚みを表す - 株価と出来高の関係を見る
 出来高は、基本的には株価と似たような動きになります。株価が上がってくると、「今買えば儲かるだろう」と考える人が増えるので、出来高も増えてきます。特に、株価が急騰すると「今買わないと乗り遅れる」という雰囲気になり、出来高も急増します。一方、株価が下がると「今は買えない」と思う人が増え、出来高も減ります。
(第3章 株価チャートで売買タイミングを判断する)

○ 株価下落時には出来高が先行することもある - 株価と出来高の関係を見る
 出来高は基本的には株価と同じように動く傾向があります。しかし、株価より先に出来高が動くこともあります。
 例えば、株価が大幅に下がってくると、「そろそろ底打ちするのでは」と考える人が買い始めるので、出来高が徐々に増えてくることがあります。そのような兆候が見えたら、その銘柄を買うのも1つの判断です。
 また、株価が急落すると、投げ売りする人が出る一方で、「今が買いだ」と判断して買う人も増えるので、出来高も急に増えることがあります。
(第3章 株価チャートで売買タイミングを判断する)

○ 低位株は週足チャートでパターンを見る - 株価の動くパターンと売買タイミングの判断
 日足チャートを使って、パターンを見ることもあります。ただし、低位株投資の場合、短期間で売買を繰り返すのはあまり適していません。やはり、週足チャートを使って、2~3年程度の株価の波を見ながら、その中でパターンを探してみると良いでしょう。
(第3章 株価チャートで売買タイミングを判断する)

○ 移動平均線は株価を平均したもの - 移動平均線で売買タイミングを判断する
 移動平均線は、日々の株価を平均して、ギザギザを少なくして株価の動くトレンドを判断するためのものです。
 直近の一定期間の株価(終値)を平均した値(移動平均)を毎日求め、その値同士を折れ線で結ぶと移動平均線ができます。また、週足(月足)なら毎週(毎月)の終値から移動平均線を引きます。
 移動平均線は、株価の後を追うように動きます。株価が下落から上昇に変わると、その後しばらくしてから、移動平均線も下落から上昇に変わります。一方、株価が上昇から下落に変わると、その後しばらくして、移動平均線も上昇から下落に変わります。そのため、株価が上昇トレンドにあるときは、移動平均線は株価の下に位置します。逆に、株価が下落トレンドにあるときは、移動平均線は株価の上に位置します。
(第3章 株価チャートで売買タイミングを判断する)

○ 乖離率の基本 - 乖離率で株価の行き過ぎを判断する
 株価の動きを見ていると、時には大きく値上がり(または値下がり)することがあります。ただ、大きな値上がり(値下がり)が長期間続くことはそうはなく、むしろ急上昇の後に急落することがよくあります。持株が急騰した場合は、なるべく高いうちに売って儲け損ねないようにしたいものです。
 逆に、株価が一時的に大きく下がることもあります。悪材料が原因のことが多いのですが、市場の流れに押されての場合もあります。もし、注目していた銘柄が市場全体の流れで急落したら、買うことも検討したいものです。
 このような「株価の行き過ぎ」を判断する乖離率とは、株価が移動平均線からどれだけ離れているかを表すものです。以下のように計算されます。
  乖離率 = 株価−移動平均 / 移動平均 × 100(%)
(第3章 株価チャートで売買タイミングを判断する)

○ 月足チャートにトレンドラインを引く - 月足チャートで長期間の株価の傾向を見る
 数カ月程度の波で売買タイミングをつかむには、週足が適切です。
 それと同時に、長期的な株価のトレンドも見ておいて、その銘柄が投資に適しているかどうかを判断することも重要です。例えば、長期的に右肩下がりになっている銘柄だと、買っても儲けることは難しいでしょうが、長期的に右肩上がりの銘柄であれば、比較的儲けやすいと思われます。
 長期的なトレンドを見るなら、月足チャートが適しています。直近5~10年間程度の月足チャートを見て、そこにトレンドラインを引くことで、長期的なトレンドを判断します。
(第3章 株価チャートで売買タイミングを判断する)

 









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