敗者のゲーム(新版) なぜ資産運用に勝てないのか(第17章 人生の終盤で成功するために)

チャールズ・エリス (著)  2003年12月4日


 莫大な遺産は子供にとって必ずしも良いこととは限らない。だから、ウォーレン・バフェットやビル・ゲイツが資産の大部分を慈善事業に寄付すると言っているのである。
 お金はきわめて効率的な価値貯蔵、移転の手段なので、人の生涯の必要と欲望を満たしてなお余りある場合は、他人との間に大きな格差が生まれる。
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 精神科の医師によれば、患者が両親との関係や子供時代の経験、心の奥底の希望や恐怖、場合によっては通常きわめて内密なものとされる夢や性的経験などについても、比較的治療の早い時期から結構話すにもかかわらず、驚くべきことにお金のことについてはほとんど話をしないという。
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 お金はさまざまな象徴的意味合いの組み合わせの中で、核爆発的な強い効果を持つ。お金の象徴的意味合いは複雑であり、人によって異なる。それも時にまったく予想外の姿を見せる。
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 遺産税を遺産という資産に対する課税ととらえずに、自分の財産の分配について生きている間に(特に若い時期に)重要な意思決定ができなかったことに対するペナルティーと理解することもできる。
(第17章 人生の終盤で成功するために - 第Ⅲ部 個人投資家への助言)










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