バフェット投資の王道(序章)

ロバート・P・マイルズ (著), 三原 淳雄 (著), 小野 一郎 (著) 2005年1月17日

  目 次
 第1章 最高であるために最高の人に学ぶ
  ○ 投資のスーパースターも実行している原則
  ○ 一〇〇〇億ドルを超える財産を築き上げた
  ○ バフェット独自の資産構築方法
  ○ 最高の存在になるために最高の人から学べ
  ○ 市場価格ではなく、純資産で数字を捉える
  ○ なぜバフェットはバブルに踊らなかったのか
  ○ 下げ相場に強いバフェット投資
  ○ 株価は企業の価値を表すものではない
  ○ まとめ
 第2章 億万長者はどのようにして生まれたか
  ○ 生まれながらの資産形成の特異な才能
  ○ 投資には二〇%の利回りを - 六歳のときのエピソード
  ○ 最初の仕事、最初のベンチャー・ビジネス - わずか一四歳のとき
  ○ バリュー投資哲学の芽生え - 大学時代
  ○ 学ぶべき師と実践すべき習慣を選択すること
  ○ 若いころの業務経験 - 証券会社時代
  ○ リミテッド・パートナーシップの開始
  ○ 株式のポートフォリオを構築する
  ○ バフェット、億万長者になる
  ○ まとめ
 第3章 あなたはどのタイプの投資家か?
  ○ 株式の投機家か、ビジネスのオーナーか
  ○ バリュー投資家は群衆の狂気に釣られない
  ○ 投資家としての個性を見分ける
  ○ パッシブ投資のサクセスストーリー
  ○ アクティブ投資とは何か?
  ○ 感情に任せた投資は避ける
  ○ バリュー投資とは何か?
  ○ 自分で調査し、自分の頭が考える
  ○ リスクを定義する
  ○ マーケットを追いかけない
  ○ 企業所有(オーナーシップ)とバリュー投資との関係
  ○ まとめ
 第4章 投資哲学を確立する
  ○ ウォーレン・バフェットの投資哲学
  ○ フィリップ・フィッシャーの影響
  ○ 投資プランを文章にする
  ○ 他の人の投資哲学を読んで研究する
  ○ あなた自身の投資プランと原則をつくる
  ○ あなたの投資哲学をテストする
  ○ 投資プランを作成する際に、市場の振れを考慮する
  ○ まとめ
 第5章 自分の持っているものを知る
  ○ 自分がよく知っているものに投資するバリュー投資
  ○ 理解できる製品・サービスを提供する企業に投資する
  ○ 企業が古くなればなるほど興味が湧く
  ○ 会計の知識を持つ
  ○ 複利計算(複利運用)
  ○ 現在価値と将来価値
  ○ インフレ
  ○ 価格と価値
  ○ 財務諸表
  ○ よく優れた投資の可能性を探る方法
  ○ 自分の保有しているものを知るための七つの秘訣
  ○ まとめ
 第6章 ウォールストリートでなく、メインストリートに投資する
  ○ 自宅の近くにある会社の株式に投資する
  ○ 上場企業から未上場企業の買収へ
  ○ アメリカを地盤とする投資
  ○ メインストリートへの投資は長期投資を念頭に
  ○ ウォールストリート vs メインストリート
  ○ 関係者をみんな幸せにする投資
  ○ 投資家を不安にさせるウォールストリート
  ○ 事業の中身が何より大事
  ○ 昔ながらの経済と新しい経済の比較
  ○ メインストリート流の企業評価方法
  ○ 企業買収を検討する場合に質問すべき項目
  ○ まとめ
 第7章 少数の銘柄を大量購入して持ち続ける
  ○ 超長期にわたる投資の利点
  ○ 能力の範囲内で投資先を見つける方法
  ○ 野球の最も偉大なバッターから学ぶ
  ○ 経営者に対して投資する
  ○ フォーカス投資を行う - 量ではなく質が重要
  ○ 分散していては儲けられない
  ○ フィッシャーの投資哲学「決して売らない」
  ○ まとめ
 第8章 バフェットの間違いに学ぶ
  ○ 間違い① バフェットの最大の間違いは、長期的な比較優位性がなかったこと
  ○ 間違い② 問題を抱えた産業に投資したこと
  ○ 間違い③ 現金ではなく、株式交換で投資すること
  ○ 間違い④ 早く売り過ぎたこと
  ○ 間違い⑤ 価値があるとわかっていたのに買わなかったこと
  ○ 間違い⑥ 現金が多すぎること
  ○ 実は間違いではなかった間違い
  ○ 間違いを認めることを恐れてはならない
  ○ 遺産形成を妨げる九つの投資の間違い
  ○ 自分自身の間違いから学ぶ
  ○ 投資の大失敗を回避する方法
  ○ まとめ
 第9章 投資、財産、バフェットに関するよくある誤解
  ○ 投資に関するよくある神話
  ○ 財産についてのよくある神話
  ○ バフェットに関する神話
  ○ まとめ
 第10章 バフェットの後継者に学ぶ五つの投資原則
  ○ シンプソンとバフェットの相違点
  ○ シンプソンとバフェットの共通点
  ○ ルー・シンプソンはどうやって偉大な投資家になったか
  ○ ルー・シンプソンの投資原則
  ○ GEICOでの素晴らしい投資実績
  ○ シンプソンの間違いと強み
  ○ まとめ
  第11章 豊かな人生を送るためのバフェットの教訓
  ○ お金で幸せは買えない
  ○ 素晴らしい性格と強い倫理観
  ○ 誠実さの重要性
  ○ よい評判の価値
  ○ 規律正しいことのメリット
  ○ 自分と他人をともに尊重する
  ○ よい習慣を続ける、そしてユーモアを忘れない
  ○ 行動してこそ救われる
  ○ 小さな倹約が富を生む
  ○ ビジネスでも人生でも適切なパートナーを選ぶ
  ○ 運も重要な要素
  ○ 才能と情熱が成功につながる
  ○ 仕事を正しく見据え、バランスのとれた生活を送る
  ○ 富の循環
  ○ まとめ

 「第1章 最高であるために最高の人に学ぶ」では、ウォーレン・バフェットの投資実績やその方法などについて紹介されている。例えば、ハイテクバブルのときに自分では理解できないということで投資を行わなかったこと、書籍や清涼飲料水などの昔ながらの事業に投資を行っていることを紹介している。それでいて、S&P500指数の2倍の成績を30年間にわたって達成している。

 「第2章 億万長者はどのようにして生まれたか」では、ウォーレン・バフェットの子供時代について取り上げている。例えば、6歳のときにはコカ・コーラの6本パックを25セントで購入し1本5セントでばら売りしていたことや、高校3年生のときピンボールマシンを25ドルで購入してピーク時には週に50ドル稼いだことなどを取り上げている。

 「第3章 あなたはどのタイプの投資家か?」では、アクティブ投資家として成功するための方法などについて紹介されている。例えば、アクティブ投資家として成功するためには本や資料などを多読すること、株価がバーゲン価格になったときに買うこと、失敗を認める謙虚さや「安全余裕度」という投資哲学に基づいて投資することなどを挙げている。

 「第4章 投資哲学を確立する」では、ウォーレン・バフェットの投資哲学について紹介されている。例えば、投資する会社について①理解できる事業であること、②長期的な展望が明るいこと、③誠実で有能な経営者がいること、④魅力的な価格で手に入ることなどを挙げている。また実績として、1972年からの下げ相場で資産の60%を失いつつも、ワシントン・ポストとシーズ・キャンディの2銘柄で合計3600万ドルの投資を行い、今では10億ドルを超えるようになっていることなども挙げている。

 「第5章 自分の持っているものを知る」では、投資する会社について知ることの必要性を挙げている。例えば、ウォーレン・バフェットが投資している会社には古くから存在して面白味はないが社会に必要不可欠とされ、理解できる会社に投資していること、ある個人投資家が顧客の動向などを理解できることから全米展開している小売業で大きな利益を手にしたエピソードなどを紹介している。また、市場に翻弄されて感情的にならず、価値に基づいて合理的に投資する必要性なども挙げている。

 「第6章 ウォールストリートでなく、メインストリートに投資する」では、ウォールストリートとメインストリートの特徴などについて紹介されている。例えば、ウォールストリートが勧める取引をすれば損をすること、ウォーレン・バフェットが取り扱っている企業はメインストリートにあるレンガや塗料、断熱材やカーペットなど古くからの会社に投資を行っていることを挙げている。

 「第7章 少数の銘柄を大量購入して持ち続ける」では、優良企業への集中投資について取り上げている。例えば、ウォーレン・バフェットは今後20年は利益が大きく増えることが確実と思えるほんの一握りしかない企業にまとまった量の株式を買うことを推奨している。

 「第8章 バフェットの間違いに学ぶ」では、ウォーレン・バフェットが投資で行った間違いについて取り上げている。例えば、海外からの安い競争に対抗することができない繊維事業会社のバークシャー・ハサウェイの株を買ったことや、資本、燃料、天候、経営状況など多くの要素に敏感に反応する航空業界会社のUSエアの株を買ったことなどを挙げている。

 「第10章 バフェットの後継者に学ぶ五つの投資原則」では、ウォーレン・バフェットが後任者として選んだルー・シンプソンについて紹介されている。例えば、二人とも共通している点として長期投資を行うバリュー投資家であることや、ルー・シンプソンの行った間違いにインサイダーとなってポジションを動かせなくなったことなどを挙げている。

 「第11章 豊かな人生を送るためのバフェットの教訓」では、ウォーレン・バフェットのさまざまなエピソードについて取り上げている。例えば、政治家や知事や大統領候補などがバフェットからアドバイスをもらいにオハマを訪れることや、世界人口の4%あまりでありながらも資本の50%が集中しているアメリカ合衆国に生まれたことを挙げている。

○ はじめに
 ウォーレン・バフェットは一九五六年に最初の投資ファンドをスタートした。そのとき、一万ドルを投資していたら、手数料や費用、税金をすべて差し引いても、今の資産は三億ドルを超えているだろう。
(序 章)

○ バフェットの輝かしい投資戦略
 バフェットはバリューを持つ企業に投資をしたが、そこに優れた経営者がいなければ、投資をしない
 バフェットの事業グループであるバークシャー・ハサウェイの株式は、ニューヨーク証券取引所(NYSE)に公開されている(クラスA株式[NYSEでの略称BRKA]およびクラスB株式[同BRKB]。これらは世界中で最も価格の高い上場株式の首位と第二位である)。同社グループの従業員数一六万五〇〇〇人は全米で第二五位の規模である。グループ内の航空会社ネットジェット社は、管理する企業向けのジェット機台数ベースで全米第六位の民間航空会社と見られている。これだけの規模の事業を経営しているにもかかわらず、バフェットは大規模な本社ビルや大きな本社組織も持たず、経営者に対するストックオプションもなければ、怪しい経理処理もせず、会社所有のヨットやロールスロイス、豪邸など富を示す何の飾りも持っていない。
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 バークシャー・ハサウェイの株価は、バフェットが最初に株式を買った一九六二年以降、彼のリーダーシップの下で一〇年ごとに一〇倍以上になっていき、当初七ドルだったものが七万ドルにまで値上がりしている。
(序 章)

○ 富を築くこととは何か
 自分自身で企業を興し経営することを考えれば、すでにある企業に投資して財産を大きくすることはやさしいと言えるだろう。ウォーレン・バフェットは、その戦略を取り続けてきたのである。
(序 章)

○ バフェット投資の秘訣
 教育者としてのバフェットが教える投資哲学によれば、一生でせいぜい二〇回ぐらいの投資の判断をすればいいという。取引することよりも、所有することを優先すべきであり、感情にまかせた投資(行動)ではなく、賢明な投資(思考)を行うべきだという。
(序 章)









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