3万円ではじめるネット株(第6章 ネット証券で株を売ってみよう)

                                      ノマディック (著) 2005年1月


○ 持ち株が上がってきたらどうしよう?
 初心者にとって株を「買う」ことよりも「売る」ことはずっと難しく、売るのが苦手な人が多いのです。それは、一言でいえば、「欲」によって理性的な判断が麻痺してしまうからです。もちろん、お金を増やすために株に投資するのですから、だれでも欲はあります。しかし、株の売買では、自分でコントロールできないほど欲に支配されて、結果的に損失を招いてしまうこともよくあるのです。
 自分が持ち株を売った後に、その株が大きく上昇して悔しい経験をしたことがある人は、こういう心理状態に陥りやすいものです。
 しかし、売って利益を確定したらなら、ちっとも「損」はしていません。逆に売らないうちはいくら「評価益」が出ていたとしても、それは利益ではないのです。
 上がったものは、いずれ必ず下がります。その時に、すぐに売れればいいのですが、最高値より下がっていると、「あの時売れば○○円だったのに、いまだと△△円にしかならない、少し待てばまた○○円に戻るだろうからそのとき売ろう」などと考えてしまいがちです。そして結局、その時の値段よりずっと下がってしまう、ということもよくありがちです。
その場の気分で決めていると、どうしても欲に支配されてしまいます。欲による支配を避けるためには、「売買ルール」を決めておくことが重要です。
(第6章 ネット証券で株を売ってみよう)

○ 初心者向け売買ルールの基本
 株を買うときに、さまざまな理由でその株が「上がる」と思って買います。それならば、そう思った理由が消えたら、上がっていても下がっていても、直ちに売るべきです。これは売買ルールのもっとも基本となる考え方のひとつです。
 どう考えても買った時と状況が変わっていないのに株価が下がっているなら、すぐに損切りはせずにしばらく様子を見るのも一つの手です。
 2章で、市場の歪みという話をしましたが、株式市場にはその時の流行のようなものがあります。流行のテーマからはずれている銘柄は、しばらく割安に放置され、株価が低迷することもあります。しかし、いずれは修正されるときがきます。このように中~長期の投資を考えていて、割安の状態がしばらく続くかもしれないと見込むことは、買った理由が消滅しているのに売れない「塩漬け」とは、意味が異なります。
(第6章 ネット証券で株を売ってみよう)






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