12歳でもわかる!決算書の読み方(第3章 顔を見れば一瞬でわかる!「貸借対照表」の読み方)

                                      岩谷誠治 (著) 2010年2月19日


○ 1年内?1年以上?
 貸借対照表の上下の順番は、この現金への換えやすさを基準に並べられており、これを「流動性配列(りゅうどうせいはいれつ)」と言います。
 営業取引の循環の途中の資産または、1年以内に現金化する資産を「流動資産」として資金の上の方へ集めます。それ以外の、現金化に1年超かかる又は現金化を予定していないものを「固定資産」として式の下に集めます。
 負債も同様に、1年を基準に2つに区別します。
 1年以内に返済しなければいけない負債を「流動負債」、返済期限が1年超のものを「固定負債」を呼びます。
 貸借対照表の主要項目
・現金、預金 ・受取手形 ・売掛金 ・有価証券、投資有価証券 ・建物 ・借入金 ・買掛金 ・支払手形
(第3章 顔を見れば一瞬でわかる!「貸借対照表」の読み方)

○ 大きい会社と小さい会社
 会社の大きさは貸借対照表の「資産」の大きさを基準に、「億円」単位で考えて大きく3分類に分けられます。
 ・小企業(総資産額 数億円未満) 数名の社員で活動している小企業
 ・中企業(総資産額 数十億円台) 従業員数10名から100名程度の中堅企業
 ・大企業(総資産額 100億円以上) 株公開企業及びそれに準じる会社
(第3章 顔を見れば一瞬でわかる!「貸借対照表」の読み方)
 
○ 貸借対照表の「右目」
 会社の「潰れにくさ」を会計では安全性と呼びますが、貸借対照表における負債と資本のバランスを見ていくことで、会社の潰れにくさがわかるのです。
(第3章 顔を見れば一瞬でわかる!「貸借対照表」の読み方)

○ なぜ、会社は潰れるのか
 会社は赤字を出しただけで、潰れるわけではありません。
 むしろ、「黒字倒産」という言葉があるように、会計上利益を出していても潰れてしまう会社もあります。
 会社が倒産するとは、利益の有無で決まるのではなく、資金繰りが行き詰ったとき、つまり返済を約束していたお金を返せなくなった状態を指すのです。
 したがって、会社が潰れやすいか否かは、「返済を約束した金額」がどれだけあるかが問題になります。
 会社が調達したお金のうち、外部から調達した「返済を約束した金額」がどのくらいの割合になるのかを見ることによって、会社の安全性がわかるのです。
 自己資本比率の参考値として、東証証券取引所の上場企業の平均値は35.33%(2008年度 全産業)。
 また、中小企業庁の統計資料『中小企業実態基本調査・平成20年度調査結果(確報)』から算出した全産業の平均は30.6%になります。
 そのため、おおむね30%が目安と考えられます。
(第3章 顔を見れば一瞬でわかる!「貸借対照表」の読み方)

○ 貸借対照表の「左目」
 「固定資産」と「資本」の関係を見るのが固定比率です。
 固定比率=固定資産 ÷ 資本
 固定比率が100%以下の場合には、固定資産にかかわる資金の全額を自己資本でまかなっていることを意味しますので、財務的に理想的な状況と言えます。
(第3章 顔を見れば一瞬でわかる!「貸借対照表」の読み方)







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