12歳でもわかる!決算書の読み方(第5章 矢印を見れば簡単!「キャッシュフロー計算書」の読み方)

                                      岩谷誠治 (著) 2010年2月19日


○ 消えたブロックはどこへ!?
 会社が潰れるのは、返済を約束していたお金が返せない状態に陥ったときです。
 つまり、会社の資金繰りが行き詰まった状態を意味します。
 企業における資金繰りは、生物の血液と同様で、それが一瞬でも停止してしまうと、その時点で生命を奪ってしまうのです
 このように重要な資金繰りの情報ですが、従来の決算書(貸借対照表、損益計算書)では十分に使えることができませんでした。
 そこで、期中のキャッシュの動きがわかるように、専用の決算書であるキャッシュフロー計算書の作成が義務付けられたのです。
(第5章 矢印を見れば簡単!「キャッシュフロー計算書」の読み方)

○ 営業CFは大きいほど良い
 すべての業種を超えて言えることは、営業CFは大きければ大きいほどの望ましいという一点になります。
 また、この一点を目指すことが、いわゆる「キャッシュフロー経営」と呼ばれる経営手法です。
 反対に、営業CFが少なかったり、マイナスの会社については、十分な注意が必要になります。
(第5章 矢印を見れば簡単!「キャッシュフロー計算書」の読み方)

○ 利益とキャッシュフローはの違い ①債権・債務の増減
 販売してから回収するまでの代金は貸借対照表に債権(売掛金)として計上されますので、前年度末と比べて債権の金額が増加した分だけキャッシュフローは減少することになります。
 反対に、自社が商品等を仕入れる際の代金もツケで買っていますから、仕入の債務(買掛金)の増加分だけキャッシュフローは増加します。
(第5章 矢印を見れば簡単!「キャッシュフロー計算書」の読み方)

○ 利益とキャッシュフローの違い ②非資金取引
 キャッシュフローと利益に違いを生じさせるもう1つの項目「非資金取引」とは、「収益」や「費用」に含まれるが資金の出入りが生じない取引を言います。
 具体的には「引当金」や「減価償却」などです。
 この中でもキャッシュフローへの影響が大きいのが、「減価償却」です。
(第5章 矢印を見れば簡単!「キャッシュフロー計算書」の読み方)

○ 減価償却による矢印の変化
 非資金取引である減価償却費の、「利益」は減少させるが「キャッシュ」には影響を与えないという動きがわかれば、損益計算書とキャッシュフロー計算書の関係が見えてきます。
(第5章 矢印を見れば簡単!「キャッシュフロー計算書」の読み方)

○ EBITDA!
 EBITDA=税引前当期純利益+支払利息+減価償却費
 この指標によって、損益計算書から、簡便的にキャッシュフローの概算値をつかむことができます。
(第5章 矢印を見れば簡単!「キャッシュフロー計算書」の読み方)

○ 株主資本等変動計算書
 「純資産」は、「株主資本」「評価・換算差額等」「新株引受権」の3つのパーツから構成されています。
 株主資本・・・株主からの払込み金額が「資本金」と「資本剰余金」になります。稼いだ利益のうち、株主に配当として戻されていない剰余分が「利益剰余金」です。また、自社の株式を自らが購入して保有している場合には、資本を払い戻したことと同等の効果を生むので「純資産」から控除して表記します。
 評価・換算差額等・・・土地や有価証券を期末時点の時価で評価し直した際に生じる、取得価格との差額です。
 新株予約権・・・その会社の株式の交付を受けることができる権利のことです。ワラントとも呼ばれます。
(第5章 矢印を見れば簡単!「キャッシュフロー計算書」の読み方)







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