株価とニュースの関係が面白いほどわかる本(第1章 株価とニュースのおさえるべき基本を知る)

石原 敬子 (監修) 2009年2月28日


○ 1.ニュースには株価を動かすさまざまな情報が含まれている
 テレビ、新聞、インターネットで伝えられるニュースは、株の売買を行うときの投資判断に欠かせません。毎日のニュースに、株価(株の値段)を動かす要因となるさまざまな情報が含まれているからです。その情報をもとに投資家が判断した売買によって、株価は日々変動しています。
(第1章 株価とニュースのおさえるべき基本を知る)

○ 4.風が吹けば何屋が儲(もう)かる!?
 “風が吹けば桶屋が儲かる”的な連想の仕方で、ひとつのニュースから発想を膨らませれば「どんな企業に投資すればいいか」がわかります。
 たとえば、携帯電話が普及したときを振り返ってみましょう。
 携帯電話の売れ行きが伸びると、携帯電話を販売している企業や、携帯電話のメーカーは儲かります。儲かれば業績アップにつながり、それらの企業の株価は上がります。
 これはごく普通の連想。それでもう一歩踏み込んでストーリーを展開させるとどうか。
 携帯電話が売れることによって、携帯電話の部品を作っている企業もその恩恵を受けます。携帯電話の中身、コンテンツ制作する会社も儲かるでしょう。つまり、携帯電話のハードとソフト面に関わる、さまざまな企業の株価が上がる可能性があるわけです。
(第1章 株価とニュースのおさえるべき基本を知る)

○ 1.同じニュースでも、企業ごとの事情で良い材料にも、悪い材料にもなる
 たとえば、「金利が上がりそうだ」というニュース。
 たいていの企業は銀行からお金を借りて事業を進めているので、金利の上昇はマイナスとなります。
 借金の金利が上がるとコスト負担が重くなり、経営を圧迫するようになるからです。
 よって、金利が上がる=株価が下がる、と一般的には考えます。
 ところが、金利が上昇してもその影響を受けない企業があるのです。
 それは「借金をしていない企業」です。
 借金はゼロなわけですから、金利が上昇しても、経営には関係ありません。
 株価が下がる心配がないわけで、相対的に他の企業より有利だと評され、むしろ株価上昇につながることもあります。
 金利上昇というひとつの要因でも、企業ごとに株価への影響が違うということです。
(第1章 株価とニュースのおさえるべき基本を知る)

○ 2.ニュースの表面だけにとらわれると、投資判断を誤る
 ある企業の最終利益が、前年比で50%伸びたというニュース。
 最終利益が大きく伸びたという要因から考えれば、迷わず「買い」となるでしょう。
 しかし、問題は最終利益が伸びた理由です。
 稼ぎ頭だった子会社を売却した、手持ちの優良な資産を売ったなど、本来の事業の儲けとは関係ないところで利益を生み出していることもあります。
 この場合、利益の伸びは一瞬であって、今後も継続するものではありません。買いと思ってその企業に投資したとしても、株価が下がる可能性が高いわけです。
(第1章 株価とニュースのおさえるべき基本を知る)

○ 3.経済情勢から、ニュースのインパクトを知る
 例えば、日本全体の景気が良い局面で、ある企業が大幅なリストラを断行したニュースがあったとします。みなさんはどうとらえますか?
 リストラ自体は、決して悪いニュースではありません。リストラによって企業体質が改善されれば、経営が上向くからです。
 しかし、景気が良い局面でのリストラの話題は、投資家にとって悪いニュースという印象を持たれてしまいます。むしろ、新規事業を進めているといった話題のほうが良いニュースと見られます。
(第1章 株価とニュースのおさえるべき基本を知る)

○ 4.ニュースは経済環境を踏まえて判断する
 景気が悪い局面では、経営が安定している企業や、業績が景気に左右されにくい企業、保守的な企業が好まれます。借金をしていない企業や、リストラを進めている企業です。
 景気が良い局面では、まったく正反対です。
 経営の安定ではなく、攻めの経営をしている企業が好まれます。多額の借金をしたとしても、新製品の開発や新規事業に打って出る企業の話題が投資家に評価されて株価が上がるというわけです。
(第1章 株価とニュースのおさえるべき基本を知る)

○ 1.未来の状況を先取りする株価
 景気が良くなるという今後の経済全体の見通しが発表されたと同時に、株価は未来の状況を先取りして上がります。その後は織り込み済みとなり、株価は大きく動かないわけです。
(第1章 株価とニュースのおさえるべき基本を知る)

○ 2.企業の業績の見通しに注目する
 「今後の業績の見通しが良い」とニュースで発表された途端に、やはり多くの投資家が買いに走るので、株価は上がるのです。
 そして、いざ企業の経営成績を発表する決算発表の場面では、業績の見通しの良さが確定するときなので、株価が上がらないことがあります。
 企業の業績だけに限りません。
 ある企業が新規事業を発表したとして、その内容が魅力的で今後利益に大きく貢献するものであれば、先行して買われて株価は上がります。
(第1章 株価とニュースのおさえるべき基本を知る)

○ 3.いち早く情報をつかんで投資
 未来の状況をいち早くつかみ、投資行動に移ることです。
 「今後の業績の見通しが良い」といった企業の情報に早いうちから耳を傾けて投資すれば、のちに株価が値上がりした時に、大きな利益を得ることが得できます。
 当然、逆のケースもあります。
 今後の業績の見通しが悪いことを知って、即座に売れば大きな損失を被らずにすむわけです。
(第1章 株価とニュースのおさえるべき基本を知る)

○ 1.投資家の需給が株価に大きな影響を与える
 株価というのは、その株を買いたいと思う人が多いと上がるのです。逆に、その株を売りたいと思う人が多いと株価は下がります。
 これが一番の基本で、投資家の需給が株価の動きに大きな影響を与えているのです。
 では、なぜその株を買いたいと思うのか、なぜ売りたいと思うのか。
 その判断基準となるのが、ニュースの情報というわけです。
(第1章 株価とニュースのおさえるべき基本を知る)

○ 3.株式投資は美人投票と同じ!?
 自分が「買いだ」と思ったニュースでも、他の人はそう思っていなかったり、そもそもそのニュースに注目していないケースがよくあります。
 多くの人が「こんニュースは○!」と考えることで株価は上がるわけですから、自分で判断すると同時に、みんながそのニュースをどう読むかも考えましょう。
(第1章 株価とニュースのおさえるべき基本を知る)







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