株価とニュースの関係が面白いほどわかる本(第2章 株価とニュースの関係を知る)

石原 敬子 (監修) 2009年2月28日


○ 1.企業の業績が良ければ株価は上がる
 企業の業績が良くなって利益が出た場合、利益がどう使われるのかをまず理解しなければいけません。
 利益の使われ方は次の2つに大きく分かれます。
  ○ 株主への還元
  ○ 今後の事業資金として会社に残しておく
 配当金ねらいでみんなが買いに走るため、株価が値上がりする。
 「配当金は増えない、でも内部留保された資金を活用してもっと利益が伸びそうだ」と投資家が考えるなら、株は買われます。
 利益が増加するような企業の株は、買いが入って株価が上がります。そこで配当金を得ようと考えるのではなく、買いの手が入ることで株価が上がる、その値上がり益をとろうとする投資家もいるわけです。
(第2章 株価とニュースの関係を知る)

○ 2.企業決算の流れと仕組み
 企業の業績のニュースから株価を読む場合、会計の知識が少しだけ必要です。
(第2章 株価とニュースの関係を知る)

○ 3.日経新聞の業績見通し記事をチェック
 判断の瞬間は、企業側が正式に業績のニュースを発表するときよりもむしろ、第三者が業績の見通しのニュースを発表したときです。第三者としての身近な情報源は、日経新聞でしょう。売上や利益が前年同期と比べて大きな伸びが見込まれるようなら、投資家の間で買いが入って株価は上がっていきます。
(第2章 株価とニュースの関係を知る)

○ 4.業績予想の上方修正発表を見逃すな!
 企業自身が予想する業績の見通しとその変化は、決算発表よりも重要です。
 多くの企業は本決算発表の際、今後1年間の業績の見通しを発表します。企業の業績予想が良ければ、配当金の増加や値上がり益をねらって買いが入り、株価は上がります。業績予想が悪ければ、嫌気(いやけ)されて、株価は下がります。
(第2章 株価とニュースの関係を知る)

○ 1.多くの投資家が「買い」だと判断すると株価が上がる
 多くの投資家が株を買っていることを知ると、「自分も株を買おう!」と考えて投資する人が多いのです。「株を買っている人が多い」「売っている人が多い」という事実そのもとが買いや売りを誘発する、それが「ムード」と呼ばれる、一種の株価材料となります。
 つまり、市場が買いのムードなら、株価は上がります。逆に、市場が売りムードなら、株価は下がります。
第2章 株価とニュースの関係を知る)

○ 4.外国人投資家がねらう日本企業とは?
 過去を振り返ると、外国人投資家が売りから買いに転じた時は、それまで低迷していた株価が上昇に向かう最初の入口だったことが多くあります。ですから、外国人投資家による日本株の売り越しが買い越しに変わったニュースのときは、絶好のチャンスとなるわけです。
 もちらん「長い間連続で日本株を買い越していた外国人投資家が、売り越しに転じた」と報道されるケースもあります。これもムードの変化を伝えるニュースで、株価が下落に向かう入口と判断できます
 外国人投資家はこんな日本企業に投資する!(特徴)
  ・高い技術力や独自のノウハウを持つ
  ・財務内容が良い
  ・業界において高いシェアを持つ
(第2章 株価とニュースの関係を知る)

○ 3.景気の判断に役立つ景気指標
 先行系列
 ・新規求人数(除く学卒) ・実質機械受注(船舶・電力を除く民需) ・新設住宅着工床面積  ・・・その他9指標
一致系列
 ・鉄工業生産指数 ・大口電力使用量 ・所定外労働時間指数(製造業)  ・・・その他8指標
遅行系列
 ・常用雇用指数(製造業) ・家計消費支出(全国勤労者世帯、名目) ・法人税収入   ・・・その他3指標
(第2章 株価とニュースの関係を知る)

○ 4.景気動向指数では、これからの景気はこう読む
 景気動向指数をより実践的に株式投資に使うなら、「先行指数」に注目するとよいでしょう。前述したように、先行指数は景気を先取りして動く指数です。景気の流れをいち早くつかむことができるため、株を売買するタイミングの参考になります。
(第2章 株価とニュースの関係を知る)

○ 5.景気指標はネット、新聞で簡単にチェックできる
 景気を判断する指標として、もうひとつ覚えておきたいのが「日銀短観」です。重要な景気指標なので、ニュースでもよく話題になります。
 一般の統計調査と違い、経営者の生の声による景気の実感、マインドを把握できるのが利点です。
 過去の短観と景気の関係はほぼ一致しているので、信憑性(しんぴょうせい)が高いデータといえます。景気動向指数と同様に、景気を読む基本として株式投資に役立つはずです。
(第2章 株価とニュースの関係を知る)

○ 2.注目すべきアメリカの経済ニュースとは?
 日本の株価に影響するアメリカのニュースは、まず、これをチェック
  □ アメリカの金利
  □ アメリカの失業率
  □ アメリカのGDP
  □ アメリカの住宅着工件数
  □ アメリカの自動車販売台数
  □ アメリカの企業の決算
(第2章 株価とニュースの関係を知る)

○ 5.ニュースを総合的に判断して、アメリカの景気を読む
 日本の株価に影響を与えるアメリカのニュースを取り上げてきましたが、ひとつのニュースから「日本の株価が上がる・下がる」といった予測をするのは賢明ではありません。
 アメリカの住宅のニュースが良かったとしても、それ以上にインパクトの強い悪い要因(日本国内の景気悪化など)のニュースが同時に存在したら、良いニュースはかき消されてしまいます。いくつかのニュースを総合的に判断しなければなりません。初心者の方は、アナリストなど専門家の解説を複数読み、自分なりに判断していくことをおすすめします。
(第2章 株価とニュースの関係を知る)

○ 4.輸出企業の動向が日本経済の好不調を左右する
 円高になると・・・
  ・輸出企業→株価は下がる。
  ・輸入企業→株価は上がる。
 円安になると・・・
  ・輸出企業→株価は上がる
  ・輸入企業→株価は下がる
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○ 2.現金から株へ資産をシフトする人が増える
 インフレのときには、資金を現金や預貯金から、モノである株や不動産などに移動させる人が増えます。多くの人が株に投資することで、株価が値上がりするわけです。
(第2章 株価とニュースの関係を知る)

○ 1.企業の利益が減って、株価は下がる
 デフレは多くの企業で利益を減らす事態につながるため、業績の悪化から株価は下がるのです。
(第2章 株価とニュースの関係を知る)

○ 4.株に投資する人が少なくなる
 デフレの時には、資金を株や不動産といったモノから、現金や預貯金に移動させる人が増えます。株に投資する人が少なくなって、株価が値下がりするわけです。
 インフレとは逆で、企業が保有するモノ(株や不動産)の資産価値が下がることも、株価にマイナスとなります。
(第2章 株価とニュースの関係を知る)

○ 3.失業率悪化で株価がアップする企業もある
 失業率が悪化するなかでも、投資のチャンスがないわけではありません。
1998年から2000年にかけて、失業率が4%台から5%台に迫る勢いで株式市場全体が低迷するなか、業績を伸ばして 株価が急上昇した企業がありました。
(第2章 株価とニュースの関係を知る)

○ 4.消費税に注目!
 消費税の引き上げは、個人にしろ企業にしろ、負担増で消費や投資が控えられるため、株価にマイナスです。
 ただし、消費税の導入や増税の直前は、駆け込み需要によって株価が一時的に上がります。実際、橋本龍太郎内閣時代の1997年に消費税が3%から5%に引き上げられた際、そのようなことが起こりました。
(第2章 株価とニュースの関係を知る)

○ 3. 6ポケットに注目!
 少子化によって、ひとりの子供をよりかわいがる傾向は今後も強くなります。6つのポケットからどんどんお金が使われるわけです。
 ですから、子供向けのビジネスを展開している企業は、少子化といえども、以外にも成長が期待できます。
 子供向けの商品(洋服や玩具など)を販売している会社がその筆頭です。とくに同業他社と比較してマーケティングや企画力、物流コストなどの面で優れた会社を探してみるとよいでしょう。
(第2章 株価とニュースの関係を知る)

○ 3.アジア・中東地域での有事にも要注意
 中東地域の国々は、石油産出国として知られています。中東で戦争が起これば、当然、石油価格が高騰します。湾岸戦争、イラク戦争では、実際に石油価格の高騰を招きました。
(第2章 株価とニュースの関係を知る)

○ 2.自然災害で株価が上がる企業がある!?
 自然災害によって株価が上がる企業も実はあります。大地震が起こったときが特に顕著でしょう。
 道路や橋が寸断され、住宅などの建物が倒壊する甚大な被害の場合、その修復作業にあたらなければいけません。震災後からそういった需要が見込めるので、建設・土木関連の企業の株価が上がるのです。
(第2章 株価とニュースの関係を知る)







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