株で成功するための『会社四季報』徹底活用法(第8章 「危険」はここで察知する)

会社四季報編集部 (編集) 2007年3月


○ 1.営業CFの赤字は見過ごせない
 営業CFがマイナスの会社については、その要因を把握しておくことが肝心です。ここで損益計算書の最終損益が赤字であれば、理由は本業の不振ということで明白です。これに対して利益を出しているにもかかわらず、営業CFが赤字のケースもあります。要因としては、売掛金の回収停滞や在庫膨張などが考えられ、よい状況とは言えません。成長途上の会社などでは売り上げの急拡大に伴って売上債権が急増し、一時的にやむを得ず営業CFがマイナスとなることがあります。ただ、どういう理由であれ、営業CFのマイナスが連続している場合は注意が必要です。
 『四季報』では【キャッシュフロー】欄で直近2期の営業CFがわかります。
(第8章 「危険」はここで察知する)

○ 5.株主持分比率は安全性を示す信号
 投資に際して、危険な会社を見分けるための指針となるのが「株主持分比率」です。株主持分を総資産で割って求める比率(%)で、『四季報』では、【財務】欄に掲載しています。ここで「株主持分」とは、払込資本、剰余金、評価換算差額を足したものであることは、別項で説明した通りです。比率は高い方がよく、数値の高低でその会社の財務の健全性を測ることができます。
(第8章 「危険」はここで察知する)

○ 6.「債務超過」「過小資本」には要注意
 赤字が続いて株主持分比率が低下してくると、債務負担が重くなって債務を返せなくなる、すなわち倒産の可能性が高まります。この究極の姿が、赤字が株主持分をすべて食い潰してマイナスに転じてしまった「債務超過」の状態です。
 債務超過企業への投資に当たっては、倒産や上場廃止のリスクが伴うことを、投資家は理解しておかなければなりません。
 企業が債務超過状態にあるかどうかは、『四季報』の【財務】欄にある株主持分を確認すればわかります。
(第8章 「危険」はここで察知する)







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